2006年出版の本ですが、藤村氏のアメリカとイスラム社会の戦争についても分析が、全然、古くない。
そして、比喩が巧くて解りやすい。
良い本です!!
現代も綿々と続く対イスラム問題、トランプの思い上がり恐怖政治の原因がとてもよく解る。
そして、フランスへの考察、観察が、これまた面白い。
政治という視点から、このように社会、世相をひもとく啓蒙的な書物でありながら
このように、日本人にとって馴染み深い語彙での比喩によって、
こんなに理解しやすくスラスラと読める本も珍しい。
著者の博識と語彙力、表現力の為せるところだろう。
難しいことを、解りやすく書けるという人こそ、本物の知識人というものだ。(←私の持論)
今、アメリカ大統領選が最後の追い込みに入っており、バイデントランプなのか、緊迫状況の形相である。
アメリカは、イギリスから清教徒が迫害を受け彼らが大きく建国に関わったくにだけれど、その迫害の歴史については気の毒だと思うが、私は現在の福音派の教条主義的な宗教観には、まったく共感できない。
その福音派が強く推すのがトランプであり、そもそもイスラムへ戦争をしかけた父ブッシュ大統領と、その息子ブッシュ大統領である。