原発の問題。
放置、されたままだと言っていいような気がする。
飯舘村で、原発爆発以前は酪農家だった農家の人が、畑が荒れないようにと蕎麦を栽培をしていると言っていた。
26ベクレルの放射能が検出するという。
政府の基準値は、100ベクレル。
北海道の蕎麦はゼロ。
彼は、では、どっちを買いますか?と問う。
当然、北海道の蕎麦を買うでしょう。
これが、風評被害ではない、実害なんだ、と彼は言った。
その通りなのだ。
風評ではなく、2011年3月に起きた、あの原発事故の、まさに実害なのだ。
私は、風評被害という言葉を聞く度に、腹が立つ。
ごまかしなのだ。
スヴェトラーナ・アレクサンドロヴナ・アレクシエーヴィッチは、政治と経済の数字にごまかされてはいけないと言っている。
そして社会主義であっても、資本主義であっても、国家というものは都合の悪いことは隠す、と言っている。
その通りなのだ。
まだ、今も、なんにも片付いてはいない。
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