ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆『つなのうえのミレット』エミリー・アーノルド・マッカリー 作・絵 津森優子 訳 文溪堂



ミレットは強い風の中、きゅっと唇を結び、一途な眼差しはまっすぐ前を見つめて綱を渡る。
ミレットは旅芸人が投宿する宿屋の娘。ある日、ミレットの宿屋にやってきたのは、伝説の綱渡り師ペリーニ。ミレットは、ひと目で綱渡りに魅了され、ペリーニに教えを乞う。
しかしペリーニの心にはだれにも打ち明けられない苦悩があった。

この絵本の圧巻は、表紙の絵にあるように、パリの広場に張られた綱の上を渡るミレットの姿である。
ミレットの眼差しの向こうには、ペリーニが…。
19世紀のパリの下町。この時代の雰囲気も心にいっぱい伝わってくる絵本。

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