映画『ある少年の告白』
気になっていた映画である。
アマゾンプライムのプログラムにあったので、ちょっと暗いかもと思ったけれど、晩ごはんの後、観た。
観て良かった。
これは中世の物語ではなく、現代のアメリカの現実にあった話し。
アメリカって、「自由な国」と、思われがちだけれども、実は案外キリスト教の教義の価値観がしっかり日常の生活に染みこんでいる国。
そもそもが、メイフラワー号に乗って新大陸を目指したピューリタンのファンダメンタルな思想(宗教)で作った国。
トランプもそうだけれど、なかなかの保守的思想の国なんだということを、あらためて確認してしまった。
とっても考えさせられる作品。
日本の雰囲気BLの文学って、どこか違うと思っていたので、我が意を得たりだった。
かなり勉強になった。得るもの大。
やっぱり、同性愛と自覚した時、相当な葛藤が本人は況や、家族にもあるんだよね。
そこのあたり、文学でも、しっかりと描かなくちゃ、人を描いているのか!という問題になるのかも知れない。
日本は、元来男色が鷹揚に許容されていた歴史文化があるけれど、やっぱりね、文学は言葉の世界だから、暗黙の了解に甘えるは、なし。
それにしても、アメリカの同性愛についての認識というか、捉え方が、オランダや北欧とは、あまりにも違いすぎて、正直に言って驚きだった。
ラッセル・クロウが父親役。がっつり太鼓腹で 『Master and Commander』のオーブリー艦長の姿が、幻だったかと思いましたよ。(^_^;)
ニコール・キッドマンは、相変わらず美しい。
原作は、ガラルド・コンリー著『Boy Erased: A Memoir』
『ある少年の告白』主演 ルーカス・ヘッジズINT
「伝えなくてはならない」と、言う。
伝えることの、意味の深さを、感じる。
主題歌
REVELATION (Lyric Video) - Troye Sivan and Jónsi
これが、良い曲! 声質も好き。
主題歌を歌っているトロイ・シヴァンは、この脚本を読んで、深く共感したと言っており、映画にも出演している。
トロイ・シヴァンINT『ある少年の告白』
トロイ・シヴァンもまた「伝えなければ、いけない」と、そう言う。
文字であれ、映像であれ、音楽であれ、それが最も大事だと思う。
伝えたい、という思いを、言葉に。
<追記>
実は、いつ頃かな、3,4年前かな、この曲がTroye Sivanとの出会いなんですよねー。
まさか、『ある少年の告白』の主題歌をやって、出演までしてるって、全然、知らなかった。
嬉しい再会ぜよ!
lost boy - troye sivan / lyrics
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