ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇『司馬遼太郎 街道をゆく 23 南蛮の道Ⅱ 』 司馬遼太郎  朝日文庫

司馬遼太郎の『街道をゆく』を『週刊朝日』で読んだのは、いったいいくつぐらいの時だったろう。
そうとう、昔のことだ。
この文庫でさえ1988年11月初版を買っているんだから、33年も前だ。
『週刊朝日』は、その前ということになる(^_^;)

そのうち『週刊朝日』も読まなくなった。
すると、『街道をゆく』が単行本になり文庫本になった。
結局、旅好きの私は、なんだかんだと全巻、読んでしまった。

そのうちの一冊が、これである。


この「南蛮のみち」には、ポルトガルについて書かれており、その中でもリスボンのテージョ川河口にあるベレンの塔とジェロニモス修道院の記述がとても印象に残っていた。

この文章の記憶が、この場所に私を誘ったと言っても過言ではない。
司馬遼太郎が、貴婦人と言い公女という塔を、この目で見てみたいと、長い間、思っていたのだった。







司馬遼太郎に、公女ともいわれ貴婦人といわれた、ベレンの塔である。


テージョ川河口。









天正の使節団の少年4人も、その建築の壮大で荘厳さに驚いたというジェロニモス修道院である。


思わず、この柱を撫でてしまった。
きっと天正使節団の少年たちも撫でたような気がして。


荘厳。



あらためて、今、司馬遼太郎のこのベレンの塔について綴られている文章を読むと、そのレトリックが効いた表現にちょっと驚いてしまったというか、引いてしまった(‥;)

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