12世紀のイギリスを舞台にして、大聖堂を建造する話しと、王位や爵位、領地を巡る権力抗争に、魔女裁判やら、歴史的な状況に興味もそそられ、そのエンターティメントに、すっかりはまってしまった。
上中下、一日一冊の一気読み。
パリのノートルダム寺院が焼けて、骨組みが木材だと、初めて知ったのですが、その焼失プロセスをリアルタイムで見てしまったので、この小説でも大聖堂が炎上する描写は、かなり臨場感、ありましたよー!!
聖堂のバラ窓やステンド硝子に拘る意味も理解できました。
実際、大聖堂へ行くと、地下は墓所なので、ちょっと鳥肌ものです。
イチバン鳥肌だったのが、有名は『神秘の子羊』の絵画あるベルギー、ヘントの聖バーフ大聖堂の地下でした。
階段に足をかけて、4,5段、あたりで、ぞわぁ〜感がありましたよ(^^;)
怖い物好きの方とか、自称霊感に敏感か方、バッチリお薦めです。特に夕方、人気が少ない時間帯がお薦めです。(うふふふふ)
その点、アントウエルペンの、例のネロとパトラッシュが昇天した聖母教会は、観光客が押せ押せなので、
ぞわぁ〜感は、まったくないです。
でも、ルーベデンスの絵の迫力は間近で堪能できます!!
私は田舎の小さな教会が好きです。
パリ郊外のバルビゾンの教会は特に、よかったです。
一人旅好きにはお薦めです。
意外に良かったのは、ドイツのハレと、ツェレの教会です。
大観光地ブリュージュ(ブルッヘ)のペギン修道院の中にある、小さな教会は穴場です。大体の観光客は見過ごしてスルーです。
ここの老修道女の威嚇は、凄いです。ついワクワクしながら観察してしまいます。
以上、ケン・フォレットとまったく関係ない、与太はなしでした。(^^;)
養老孟司のレビューが、ズバリ!なので、そのまんま紹介!!
「物語は面白くなくてはいけない。
じつはイギリス人は意外に話がうまい。面白い物語を書く。
ケン・フォレットも面白い物語を書く作家の一人である。
読み出したら、最後まで読むしかない。
この『大聖堂』がそうで、だから中身の解説はしない。
読めばわかるからである。」