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私は、今朝も、寝起き、ベッドで例のようにグダグダしていた。
ふいうち。
「Hey, du schreibst.」(おい、君さ、書くんだろ)
「Ich warte seit 10 Jahren auf dich.」(もう10年も待ってるんだぜ)
「Ich warte seit 10 Jahren auf dich.」(もう10年も待ってるんだぜ)
ヴィリー・グラーフだった。
ような気がした。
中低音の、とても静かな、声だった。
私は、ガバッとベッドから、起き上がった。
ミュンヘン大学生のレジスタンスグループ白バラで、たった一人だけ、長く拘留された。
たった一人でゲシュタボと対峙し、たった一人で断頭台で死んでいった人。
たった一人でゲシュタボと対峙し、たった一人で断頭台で死んでいった人。
ヴィリー・グラーフの逮捕後、誰ひとり逮捕される人はいなかった。
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先日、お会いしたある作家の方に、代表作である『○○○○○』の続編か書かないのですか?と訊いてみた。
すると、その作家は「○○○(主人公の名前)が、もう、書かなくていいよって言うから、書かない」と言った。
でも、他の作品の主人公が、「現れて来るので、その続編は書くよ」と言った。
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あるんだね。
そういうこと。