ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ 旅ばなし43回 バルビゾン村

バルビゾン村へ行きたいと思った。

まず、パリ近郊のフォンテンブロー駅に着いた。
事前に調べていたので、フォンテンブロー駅からバルビゾン村までは、タクシー以外ないとわかっていた。

駅前にタクシーの看板あり。
タクシーは1台もいない。
近づいて、看板をよく読むと、インフォメーションでタクシーを呼んでもらう、と書いているようだ。

インフォメーションは、タクシー乗り場のすぐそばにあるので入って行き、タクシーを呼んで欲しいというとインフォの人の良さそうなおっさん、ソッコー、タクシーを呼んでくれた。

そのおっさん曰く、ムッシュ ピェールが来るという。
帰路はどうしたらいいのかと問うと、ムッシュ ピェールは良いヤツなので、彼に頼むといいよ、と言った。


待つこと5,6分。
ムッシュ ピェールの車が到着。(個人タクシーだった。いわゆるシロタク? メーターもなかったし)

ムッシュ ピェールは、ほんと、穏やかでまっこと、善人オーラが感じられた。
あの、インフォのおっさんのアドバイス通り、帰路もムッシュ ピェールにお願いした。
彼、曰く、料金は帰路の時でいいよ、と言う。
イヤイヤ、一応、往路分はお支払いしますと払ったが、決して高い料金ではなかった。

ミレーのアトリエの前で降りて、3時間後、ここで待ち合わせをすることになった。

             そのミレーのアトリエ、入り口。  


 「晩鐘」「落ち穂拾い」など、生の絵を堪能する。


     ミレーが絵を描いていた部屋。つまりアトリエ。


 雨のバルビゾン村。  


 バルビゾンの画家たちの旅籠と宿賃代わりに壁に描いた絵。    



 パリに来て、なによりも、エッフェル塔や凱旋門よりも、ルーブルよりも、バルビゾン村が、よかった。

 来て、よかった。

 3時間後、雨のバルビゾン村、ミレーのアトリエの入り口に、ムッシュ ピェールの車が来た。

    「落ち穂拾い」の本物の絵。 



 <追記>

 フォンテンブロー駅から、バルビゾン村へ行こうなんて思うどなたかへ。
 是非、インフォで、ムッシュ ピエールのタクシーに乗りたいと仰せになること、オススメいたします。

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