ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ 津軽海峡上空の雲と、バベルの塔

                       


 用事があって東京へ行って来た。

 離陸直後から爆睡。

 目が覚めたら、すでに津軽海峡上空だった。

 いつもは最終便に乗るので、海や雲をみることはない。

 なんとなく、嬉しくなって機内からパチリ!


 家に着くと、友人から絵はがきが届いていた。 
 ピーテル・ブリューゲルのバベルの塔。

 大昔、私は、所蔵しているロッテルダムの美術館で見た。
 このバベルの塔を目にしたとき、その雄大なスケールに茫然としたものだった。

 人が少なく、じっくりと眺めることができた。

 そうそう、やっぱり大昔、デン・ハーフのマウリッツハイスで、フェルメールの『青いターバンの少女』を見た時は、学芸員以外、誰もいなかった。さすが、ここ数年、訪ねる度に10人ぐらいはいる。


 ちなみに、日本じゃ、炎天下に行列をして、ようやく館内に入ると、人垣の頭、頭の向こうに、数秒間しか目にすることができない名画も、大体、ヨーロッパの美術館では、たっぷりと目の前で、写真まで撮って眺めることができちゃう!!


 バベルの塔は、ブリュッセル王立美術館にもある。 
 Frans FranckenⅡ& Joos de MompenⅡが描いたものだ。
 これも、なかなか良かった。  

 ブリュッセル王立美術館には、ブリューゲル親子の絵が、いっぱい所蔵展示されており、これも見応えがある。

 ついつい、いっぱい絵はがきを買ってしまう。(どこへしまったかなぁ……)



 <追記>

 ところで、現在の小学校の地図帳に、桑畑のマークがちゃんと記載されているとのこと。
 友人のお嬢さん♬♬ちゃんが教えて下さいました。
 ありがとう!!!

 因みに、現在の養蚕農家数を調べてみたら、全国で368。
 少ない!!

 群馬が133。
 県別で一番多い。
 さすが、歴史の力は大きい。
 「ぐんまシルク」というブランド化が、うまくいっていったよう。
 次が埼玉で31。

 なんとなく、明治の殖産興業の名残を感じる。

 それにしても、かなり産業としては、危機的な状況にあるらしい。


 明治の頃、タイへ富岡製糸場から、有能な女性技士を派遣し絹産業の技術を伝授した。
 そのタイが、ジム・トンプソンというシルクの一大ブランドを成功させて、今やタイの観光にとっても重要な産業になっている。
 いったい、日本は、どこで、失敗したのかなぁ。




 
 


 

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