以前、非常に困難な相続を終了させたことがあります。
相続人が17人、当然ですが配偶者と直系卑属(子や孫)が相続するというパターンではありません。
ブラジルに在住する人が3人、生存していれば100歳超だが10代以後の戸籍の記載が無い人が1人、高齢で意思表示が不可能な人が1人、文書は受け取るが一切反応が無い人が1人という大変なものでした。
当たり前ですが、遺言はありません。
当初の依頼から約2年かかりました。
戸籍収集の段階から、遺産分割協議成立が無理なのは分かっていたので、依頼人との協議の結果、遺産分割調停を申し立てました。
調停も不成立の可能性が高く、当初から審判で終了するだろうと予測していましたが、そのとおり審判で終了しました。
費用がどれぐらいかかるのか?
いつになったら終わるのか?
私の報酬は、いくらになるか?
など、依頼人には想定しにくい事項が沢山あったと思います。
私としても、あまりにも多くの難しいことが有りすぎて、簡単に思い出して記載することが出来ないほどです。
しかし、よく終了させたと思っています。
調停委員も感心していました。
裁判官を筆頭に、書記官や調停委員の助言や協力の御陰です。
ねばり強く、根気よくやれば、終了できない相続は無いと思います。
するだけの価値が無ければ別ですが・・・。
平瀬司法書士・行政書士事務所
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