チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

つきつめて、突き抜ける

2008-09-06 05:32:41 | 覚えておきたい考え
「突き抜ける」という言葉、そして「突き抜ける」という感覚がとても好きだ。

いつから好きになったのか正確には思い出せないけれど、恐らくここ数ヶ月の間に起きたことだと思う。
「これが突き抜けるなんだ」「この感覚が好きだ」と感じたのはベルギーエリザベス女王主催の歌のコンクールを観にいったときのこと。コンクールに入賞したフランス人の女性がモーツアルトのオペラ『魔笛』の中の『夜の女王』を歌った。
あの高音の響き、そこにある空気を揺るがせながら音が波になって伝わってくることを感じた。
高音の響きなのにきんきんと耳障りな音ではなく、それは大きな音の波、その音の波が次から次へと押し寄せてくる。

圧倒的なものを感じた。その時に『突き抜ける』という言葉が私の中に浮かんだ。「この人は突き抜けた人だ」と感じた。

コンサートで感じた音の波のように『突き抜ける』は必然性を伴って再びやってきた。

それは7月に日本で幸田浩子さんのコンサートにいった時。ここではからずしももう一度『夜の女王』を聞いた。
高音は大きな波となって次から次とまた押し寄せてきた。
そして私は『突き抜ける』感覚を思い出した。

そして先週NHKのテレビ番組『プロフェッショナル仕事の流儀』をたまたま見ていて、ここでもう一度『突き抜ける』がやってきた。
それも今回は明確な文字とともに。
『つきつめろ、そして、つきぬけろ~小池康博~』というタイトルで、ノーベル賞候補と注目を集める科学者の慶応大学教授・小池康博博士が取り上げられていた。

番組の中では『つきぬけろ』の部分について言葉で説明されているところはなかったけれど、小池康博博士はまさに『突き抜ける』ところにいた人だった。

そしてこの番組のタイトルがいっているように、『つきつめる』ことが『突き抜ける』に繋がることだと強く感じた。

『つきつめて』そして『突き抜けたい』。

脳を生かした仕事の進め方

2008-08-22 20:05:56 | 覚えておきたい考え
金曜日はいつも忙しい。今週中に終える予定でまだ終わっていない仕事を急いで片付ける。気持ちよく来週月曜日を迎えたいし、それよりも先にある週末をストレスなく過ごすために。

たくさんやることがあっても金曜日はなぜか効率よく片付けていくことができる。締め切りが迫るとそこに全力で集中できるからだと思う。一心不乱に取り組む感じ。
期限をもうけて仕事をすすめることは仕事の基本だが、それにより仕事の効率が上がるのは、私に限らず一般的に人間はそういうものらしい。
「脳は期限をもうけて仕事を進める場合にとてもよく機能するようにできているから。」誰かは忘れたが脳の研究科が話していた。


7月に日本で『マインドマップ』のワークショップに参加した。
マインドマップは脳力を活用するためのツール。そしてマインドマップを書く際には時間を決めて取り組むことが大切だと教えてもらった。時間を決めて取り組むことで、脳は最大限の力を発揮しようと機能するとここでも教わった。
日本では『フォトリーディング』のワークショップにも参加した。ここでも脳の力を最大限に活用した読書を行うため、時間を限定することが大切なポイントの一つとして取り扱われていた。

脳を活用するための別の重要なポイントとして、2つのワークショップともに脳をリラックスさせることを教わった。『フォトリーディング』で『みかん集中法』というリラックスの方法を学んだ。

私の尊敬する上司が「仕事の進め方として、まずは仕事を完了させる期限を決めて、その途中の確認作業や仕事を完了させる位置づけとしてミーティングのスケジュールを確定する。そして参加者の予定をおさえる。それに向けて全力で取りくむ。それでもミーティングスケジュールまでに準備が間に合わない時は、ミーティングを延期すればいい」とよく言っていた。

ミーティングのスケジュールを決め参加者を招集するのは『期限を決めること』、その上で「間に合わなければスケジュールを変えるというのは「リラックス」に繋がる、とても脳に優しい仕事の進め方だと今になって思う。

さあ、今から脳をいかして最後の追い込みにとりかかろう。

再び裸の理由

2008-08-21 23:55:23 | 覚えておきたい考え
とても優しい気持ちを感じている。今日一日が充実した一日だったからということもあるし、一日の終わりがよかったから余計にそう感じるのだろうと思う。今日は何人もの素敵な人と話をすることができた。皆精一杯活きている感じがとてもよく伝わってきた。皆自分自身を活かすこと、今という時間に生きていることを楽しむ、それは決して快楽ではなく人によっては修行だったり、困難な状況だったりもしたが、そこにい続けることで必ず次に繋がっていくことを信じている。だからたとえ苦しくてもそれを楽しむことに意識がむいていた。

「今に生きさえすれば、何も恐れるものはない」という言葉を誰かが教えてくれた。過去に起きたこと嫌な出来事、そこでの感情に生きるのではなく、また将来に起きるかもしれないことに心配したり不安に思ったりしてその感情の中に生きるのでもなく今に生きる。そして、今この瞬間瞬間に自分自身を生かすようにあり続けるということをこの言葉は伝えているように思う。

私は格好よくいたいと思っている。これは私の価値観。ちょっとやそっとではこの価値観は変わらないと思う。でも格好よさって何だろう。これまで私は見栄えが良いとかクールなイメージばかりを思い描いていたように思う。自分自身で感じるというよりも誰かから見た格好のよさにとらわれていた気がする。
確かにこれも大切だけど、本当の格好よさは、誰かに評価してもらうようなものではないんじゃないかという感覚を今この瞬間感じている。
必要ならばあえて格好の悪いことでもできる、それをとても自然にできること、そして格好の悪い場面でもそこにしっかりとい続けること、そしてそこから立ち上がれることが大切だと感じている。

私はときどき変な夢を見る。同じような変な夢を何度もみる。

外出していて、そこでなぜか私は服をなくしてしまう。なぜなくすのかはわからないけれどとにかく服をなくしてしまう。服は私の近くのどこにもなく私は何も着ていない。何か着るものを手に入れるには人が多くいる場所を通っていかなければならない。

そして私はその場所から動けなくなってしまう。

この夢がとても意味のあることのように感じている。いろんな解釈はできると思うが、今はあえて解釈をせず、今私自身におきている感情とこの夢がいつかつながると思って私の中にしまっておく。
重要なことは必ず答えが見つかると信じて。

仮面ライダーになる

2008-08-17 23:26:05 | 覚えておきたい考え


子供のころの夢ではなくて今の夢、それが仮面ライダーになること。
仮面ライダーになって何をするかは考えていない。とにかく仮面ライダーになってそれから考える。

仮面ライダーには2009年3月までになる予定。
ドイツでもベルギーでもジムに頻繁に通えるように、行きやすいジムに契約を変えた。金曜日、土曜日、日曜日と3日続けてジムに通った。プライベートのトレーニングも受け今後も定期的に受ける。ここで宣言もしたし。

できれば歌って踊れる仮面ライダーになりたい。

ただ、これは2009年3月に実現することは難しいかもしれない。ダンスは今週土日で4時間踊った。これはこれからも続けるが、とにかく覚えが悪い。習ったさきから忘れていく。メモをとったり、ビデオをとったりを考える。

ネックは左足のアキレス腱。6月くらいから調子が悪かったので金曜日に医者に診てもらったところ、腱に2箇所浅い亀裂が入っていた。無理をすると切れるということなので、サポーターをしていたわりながらジムでのトレーニングやダンスをする。

ボイストレーニングはもうすぐ2年になるが、上達速度にはむらがある。習い始めたころに比べればいい声がでて、音程も安定してきた。でもまだなりたいイメージとほど遠い。つきぬけるような歌を安定した音程で歌えるようになりたい。

フランス人のお手本

2008-08-15 16:28:33 | 覚えておきたい考え
昨夜は同僚のDavidとDavidの彼女と一緒にデュッセルドルフのクナイペ(ドイツ風居酒屋)に食事にいった。Davidはこの4月にパリからやってきた。そして彼女はカンヌ近郊に在住している、ふたりともバリバリのフランス人。
そしてDavidは男前&とても気持ちのいいナイスガイ。彼女は典型的な南フランスの雰囲気が漂う南仏美女。気取りがなく、とても自然な感じのチャーミングな女性。二人が一緒にいると映画の一場面になりそうな感じ。

私はフランス語が上手に話せない。そしてフランス人とくにパリの人はプライドが高そうで、またパリという響きが持つインパクトから、パリ出身者に限らずフランス人に対して気後れしている自分を以前は感じていた。

フランス人にもいろいろなタイプがあると思うけれど、Davidも彼女もとてもオープンで自然で、とにかくすごくいい感じ。だから彼らといるとこちらもオープンで自然でいられる。ドイツ人とも日本人とももちろん違う雰囲気がそこにあっても、全く違和感を感じることなく接することができる。
日本人とドイツ人はお互いにわかりあえる共通する土壌があると強く感じる。そして日本人とフランス人の関係もいい感じになれるんだということを今回強く感じた。

それからDavidを見ていて気がついたこととして、Lady Firstが完璧に身体に染み付いている。意識しないと気がつかないくらいとても自然に完璧にLady Firstを実践している。女性もそれを自然に受け止めているから見ていて違和感がないのだろうとも思う。そんな自然な振る舞いが、男性も女性もさらにスマートに格好よく見せる。

Davidとはこれからも一緒に仕事をしていくので、彼のいいところ、さりげない格好のよさ、自然体、暖かさを見習って身に着けて格好いい男に近づきたい。

冬眠から目覚める?

2008-08-13 03:31:02 | 覚えておきたい考え
今いる場所が自分のいるべき場所だと思えるととても嬉しい。「この場所だ!」と思える瞬間はそんなに特別なことがおきなくて、感じられることがある。
今日もそんな瞬間を何度か感じた。
私の場合、人とのつながりを強く感じたときに「この場所だ!」と思える気がする。

ドイツのボスからメールをもらった。内容はそんなに特別なものではない。でもその中に私のことを信じてもらっているというニュアンスをすごく感じる。信じられるってことは素晴らしい、信じられると私自身の存在を「あなたはここにいていいんだよ」と認めらている気持ちになる。

もちろん、これまで信頼を得るために私自身すごく努力してきたと思う。その結果といえば結果。でも思い返してみたら、私がやっきたことは信用を失わないように努力してきただけかもしれない。

私のボスは最初から私のことを信用してくれていた。

すごい人だなと思う。スケールが違うなとあらためて感じる。そして私もそんな人になりたいと改めて思う。その人が持っている本質を見つめて、その力を信じる、その人が表面的に出しているものではなく、その人の本質を見つめ、それがよりいききと発揮されることを望み、そのことを信じ続ける。そんな人になりたいな。

ベルギーの仕事を始めて来月で1年になる。私は変わったのかな。私が接する人たちに良い影響を与えることができてきたのかな。夢中で走ってきたから振り返る暇がなかったな。

2年前にドイツに戻ってきた。3ヶ月もすれば仕事をこなせるようになると思っていたら結局半年かかって仕事になれ、1年かかってようやく成果が出せるようになった。

ベルギーで成果を出すのもこれからかな。でも、成果ってなんだろうとあらためて考えてみる。仕事上の目標は設定しているから、その目標を達成するのが、会社の業績評価上の成果になることは間違いない。でも私が本当に出したい成果は、組織で働く人たちが、その組織で働くことが楽しくて、そこで働くことが誇りに思えるようなワクワクする組織に変革すること。そしてその組織で人が育つ。そんな組織を作りたい。

9ヶ月ぶりのブログ更新。これからはまめに更新したいと思う。

行動の先に何かがある

2007-11-17 18:42:04 | 覚えておきたい考え
ドイツとベルギーの仕事を掛け持ちするようになってとても忙しくなった。ベルギーの仕事は始めたばっかりなので、いろんなことを知り、いろんなことに慣れるのに時間も掛かるしエネルギーも必要になる。

 そういえば最近は本を読む時間がずいぶんと減ってしまった。眠る前にベットで本を読んでいると10分も経たないうちに眠ってしまう。フィットネストレーニングに行く回数もめっきり減ってしまった。Blogも2ヶ月ぶりの更新。オランダ語、英語、ドイツ語の勉強をもっとしようと思っていたのにこの時間も取れていない。

 「若い人は時間があるんですよ、でも年寄りは時間がないからあせるんですよ」という話を私の2人の師匠が話していたことを思い出した。若い人はまだ人生の残りの時間が長いから、やることを先延ばしにする。年寄りはその逆。人生の残りの時間が短いから、やるときめたこと、今やりたいことをすぐ行動に移す。

 私ももう若くない部類にはいってきた、いやきっとはいっていると思う。
今やると決めたことをやる時。

 11月初旬に個人的な勉強のためにロスのロングビーチで行われたコンファレンスに参加した。でも学びの多くはコンファレンスの中ではなく、そこに参加した人達、特に日本から参加したメンバーとの交流を通じてだったように思う。

 コンファレンスに何を求めていたんだろう?参加する前に思っていたことと、今振り返って感じていることは違っている。私自身の感動、心の揺れ、エネルギーの変化、そういった私自身の身体の中心にある部分への刺激を求めてコンファレンスに参加したんだと思う。

 そしてこの目標は達成された。ただ、今の時点ではまだ何かが必要。自分自身を突き動かしていく何かが。このことを強く思っていると、必ずそれが訪れること、それを引寄せられると私は思っている。

 そのためにもやっぱり行動。行動しないと何も変化は起こらない。行動の先に必ず何かがある。

後悔の先にあるもの 変化、そしてチャレンジ

2007-08-27 00:41:08 | 覚えておきたい考え
後悔に支配される人生は嫌だ。
後悔は私が起こすいろんことにともなって、頻繁に私のところにやってくる。

後悔について気がついたことがある。これは後悔と行動との関係。

行動を起こした時に後悔がやってくる。「なんでこれをやってしまったんだろう」「やらなければよかった」といった後悔。

行動を起こさなかったときにも後悔がやってくる。「なんであのとき行動をおこさなかったんだろう」「なぜやらなかったんだろう」といった後悔。

どっちも後悔だけれど、行動を起こしたときの後悔と、行動を起こさなかったときの後悔は違うように思う。
後悔を引きずる時間の長さが違う。行動を起こさなかったときの後悔はその後ずっとそれを引きずっていく。「なんであのとき行動をおこさなかったんだろう」と度々思い出してしまう。何度も何度も繰り返し思い出してしまう。そのインパクトがじわじわと長い時間にわたって効いてくる気がする。

行動を起こしたときの後悔は行動を起こした直後にやってくる。それはかなり強いインパクトを持っている場合も多い。

ただ、もし時間を戻すことができて、もう一度行動をおこすか、起こさないかの選択をすることができたとしても恐らく行動する選択を選ぶと思う。
行動を起こしたときの後悔の先にあるものは変化、そしてチャレンジ。
ひょっとしたら行動をおこさないことが正しかったとしても、たとえそうだとしても行動を起こすさないと何もはじまらない。何も変化はおきない。
このことを強く感じている。

開くことから始まる変化

2007-08-26 06:05:12 | 覚えておきたい考え
動けない自分がいた。何もやる気がおきず、どんどん小さくなっていく自分を感じていた。変化が欲しいという気持はあっても、内側から盛りあがっくる情熱、自分自身をつき動かすようなものはない。自分自身がどんな変化をおこしたいのか答えをもっていないからかもしれないし、そのことをつきつめる真剣さがないのかもしれない。ただ、変化が起きることを待っている。きっと誰かから変化を起こしてもらうこと、変化が与えられるのを待っているのだと思う。

そして私はどんどん小さくなっていく。外への扉を閉ざし、自分の心をとざし、次第に私は私自身の中に孤立していく。

こんなことが2ヶ月くら続いただろうか...

これまでは変化は外からやってくるものだと思っていた。確かに私のこれまでの人生を振り返ったときに多くの変化は外からやってきた。外からやってくる変化に「これだ」と思ったらしがみつき、変化を私自身のものにしてきた。
だから変化がやってくることを待っていた。

でもふと気がついた。変化は外からやってくるかもしれないが、変化が起きるときにはその前に私のなかで準備がはじまっていることを。自分自身を開き、そこに入ってくる刺激を受け止めていく。いろんな刺激の中に自分が反応するものを直感で感じ取ってそのことを心の中に、頭の中にとどめて置く。
これが私の中での準備。この準備ができると、そのことに関わる次の刺激が必ずやってくる。刺激は直ぐ来るときもあれば、忘れた頃にやってくることもある。
そしてその刺激が変化へと繋がっていく。

全ては開くことから始まる。

閉じた2ヶ月を過ぎて、どんどんどんどん底に沈んで、そして底を打った。そこから浮上してくる時に刺激がやってきた。私は反応した。

そして今変化が現実のものとしてやってこようとしている。


リーダーにとって必要なのはエネルギー

2006-04-10 23:12:37 | 覚えておきたい考え
 インプロというものが世の中にあるということを知ってもらいたくて、そしてインプロを通じた学びの効果を多くの人に体験してもらいたくて、インプロの先生に私の組織に来てもらいました。

 12人のメンバーが参加した3時間のワークショップの終わりに、一人づつ感想を述べてもらったのを聞くと、いろいろな感想がありましたが、総じてさまざまな学びを得たということについては疑いがないようです。

 今日の狙いはコミュニケーションについて、新たな視点や意識をもってもらうことだったのですが、これも狙い通りで、これから時間がたつにつれ、さらにさまざまな学びがおきてきそうな印象を持ちました。

 ワークショップの間に学んだこと、ワークショップ後に先生とコミュニケーションについて話をしている時に学んだことで、私が今回もっと意識をしようとおもったことを紹介します。

 ・皆それぞれが違うことを感じること、そしてそれを認め、尊重することがコミュニケーションにとって大切なこと。それぞれが違うからコミュニケーションが楽しい。違った中でお互いの接点がどこかを探していくのが楽しい。

 ・いいことを言おうとか、格好のいいことをいおうと考える必要はない。ましてや相手が話をしているときに、その話をきかないで、そんなことを考える必要はまったくない。相手の話をしっかりと聞き終わってから、その場でおきていることを、相手が求めていることを感じ取ってそれに対して自分の思っていること、感じたことを返していけばいい。

 ・コミュニケーションを決してあきらめないこと。あきらめるとコミュニケーションが断絶するだけでなく、相手と敵対することにつながっていく。

 ・コミュニケーションでは信頼関係が大切。そして信頼関係にとって大切なことはあきらめないこと。あきらめる人、あきらめるチームに信頼は生まれない。

 
 最後に先生に「私がリーダーとなるために必要なことは何ですか?」とたずねました。先生の答えは「そこにいる全ての人が持っているエネルギーをあわせたものよりも大きなエネルギーをもつこと」でした。そして「大きなエネルギーを持つということは、大きな声をだすということではない」ということでした。

 「エネルギーに満ちている人は、ほかの誰かにエネルギーを与えることができる」とも教えてくれました。

わからない人

2006-04-04 23:13:33 | 覚えておきたい考え
 「どういう風に考えているのかわからない」「あなたは何を思っているのかわからない」

 こんな言葉をここ2週間ほどで4人から聞きました。この言葉は私にとってインパクトのある言葉です。私は自分のことを「とてもわかりやすい人間です」とまではいわなくても、比較的シンプルでわかりやすい人間だと思っています。

 個性が強い部分もあると思います。こうしたいとか、これは絶対に許せないとかというものがわりとはっきりしているほうだと思います。

 ただ少し思い当たるところもあります。これまでは指示型のコミュニケーションをしていたものを、指示する前に相手に考えてもらうというコミュニケーションスタイルを意識してとるようにしていることです。
正直なところ、相手に考えてもらうようなことをせずに指示をするほうが私にとってははるかに簡単です。

 もちろん、ときには私自身答えをもっていなかったり、答えに迷って、指示を求めてきた人に質問をし、そこから出てくる話を聞きながら、自分がどうしたいのかを決めることもあります。また、決めかねるときは先延ばしをすることもあります。

 指示を求めてきた人に指示をすべきかどうかの判断基準は、一つは緊急性だと思っています。緊急ならば指示、そうでなければ相手がどれくらい考えたかを自分なりに感じ取って、考え方が不十分だったら質問をします。

 根底にあるのは「人は自分自身で答えを出す力を持っている」ということです。そしてその人の成長と組織の成長です。リーダーがいつまでも指示ばかりをしている組織は強い組織とはいえないと思います。

 一人ひとりが「自分は何をしたいのかを考えて」「それが組織の学習や成長にどのように役立つのか」を考えることが大切だと思っています。

場の空気を変える人

2006-04-01 23:58:45 | 覚えておきたい考え
 その人が話を始めると、その場の空気が変わる人がいます。

 それまでは、個々人が好き勝手なことをしている、話を聞いている人、話を聞きながらもどこか集中できていない人、話を聞かずに他のことを考えている人、 いろいろなところに向かっているエネルギー、それまではばらばらだった場のエネルギーが、その人が話を始めた途端に同じところに向かいだすという感じです。

 そんな男性に金曜日に会って、そんな女性に土曜日に会いました。

 状況がそれぞれ異なるので、二人の話の内容はまるっきり違うのですが、二人には共通するものが何点かあるように思います。

 まず1点目として、二人とも、とても『感情的なコミュニケーション』をします。これはとても大きな声で話したり、怒鳴ったり、大笑をしたりするということではありません。どちらかというと二人とも口調はとても穏やかで、性格的にも「私が、私が」と前面出て行くタイプではありません。私が『感情的』と表現しているのは二人のコミュニケーションは表面的なものではなく、内側から出てくるものを感じるからです。すごくよく考えられた『深さ』を感じるというのではなく、とにかく『内側』にあるものを、表面に出しているのです。

 2点目として、二人とも『自然体、計算していない』というところがあります。自分自身を違ったものにみせようとか、話を聞いている人を感動させてやろうとか、相手からよい評価を得ようとか、そんなところを全く感じません。自分の持っているものをストレートに出しています。

 3点目として、二人とも『愛情がある』ということです。二人が話をした場面は、二人の前の人の発言に対してのもので、男性は反対する意見、女性は同意し賞賛する意見でした。正直なところ二人の発言内容はよく覚えていないものの、男性は、その前の人の意見に対して反対をしめしているものの、ともすればありがちな発言者の人自体を否定するような印象は全くなく、むしろその人を尊重している印象を受けました。

 4点目として、二人とも『前向き』ということです。発言内容そのものもそうだったのですが、例えば否定する意見をいった男性の場合、否定のために否定ではなく、前に向かっていくための否定でした。賞賛する意見をいった女性の場合は、賞賛をされた人がもっともっと素晴らしくなれるということを信じていて、そのことをみていたような気がします。

 そして最後に、二人とも『その人らしい』ところがとても前面にでていた気がしました。

ビジネスに大切な感情と感動

2006-03-31 23:51:52 | 覚えておきたい考え
 今週は話を聞いたり、話をしたりする機会がとても多い週でした。単にコミュニケーションの機会が多かっただけでなく、そのコミュニケーションが相手とのつながりを感じられるものであったことがとても印象にのこっています。

 いろいろな想いを聞くことができ、そして私の想いを話すことができ、お互いのつながりをより強く感じたケースもあれば、お互いの考え方・感じ方の違いが明確になり、これまではっきりと見えていなかった課題が逆に見えてきたというケースもあります。

 でも前のケースがよくて、あとのケースが悪いと思っているわけではありません。どちらの場合でも、お互いの距離は確実に縮まっていますし、感情が表面にはっきりとでてきたことがとても良いと思っています。

 「感情面が表にでてきたらチャンスよ」とアメリカのリーダーシップトレーニングで私は学びました。

 「ビジネスに感情を持ち込むな」とはよくいわれることですが、人が動かしているビジネスには必ず感情面の動きが入り込むと私は思っています。それを無視したり、感情が表出する場面を避けるようにすることは、ビジネスを無機質なとても退屈なものにするような気がしています。

 そういえば最近は「感情」とか「感動」ということばをビジネスシーンで多く聞いたり、見たりするようになったと思います。私がこういった言葉に敏感に反応して、そう思っているだけかもしれませんが、私はいまの時代が「感情」や「感動」を求めている気がします。これらにいかに対処するかがビジネスの世界でとても大切になってくると思っています。

 「感情」面について、もっともっと対応できる私自身の能力を高めたいと強く思っています。

静かな気分

2006-03-30 22:29:22 | 覚えておきたい考え
 今日は少し静かな気分です。

 私が静かな時は、疲れているとか、落ち込んでいるとか、元気がないとかといった時が多いのですが、今日はそれとは全く正反対の状態です。

 一つのプロジェクトが昨年10月頃からとても忙しくなっていたのですが、それがようやく今週に入ってひと段落つきました。また、別のプロジェクトもいくつかある山の一つを超えて、これから先のことが少し見えてきました。こんな仕事上のひとつの節目を迎えたということは間違いなく、私の気持が落ち着いている一つの理由です。

 でも、もっと大きな理由は、一つの節目を迎えたところで、プロジェクトに関わるメンバーとリーダーである私の気持がつながっていることを、これまで以上に感じられたことです。
 
 そして、メンバーそれぞれがとても前向きな気持ちで、自分のベストを出そうとし、これまでよりも大きな成功を成し遂げようとしている、そんなことを感じられたことが私をとても穏やかな気持にしています。

 自分自身の成長を実感できる瞬間は、私にとってとても嬉しい瞬間ですが、それよりもましてメンバーの成長が感じられる瞬間は、リーダーである私にとってたいへん大きな喜びです。

 リーダーとしての、一つのたいへん重要な役割を果たしたような気持がしています。

 そんな気持を少し静かな気分で味わいたいというのが今の私の思いです。 
 
 じっくり味わったら、これからやってくるいくつもの山を、さらにもっと感動的に超えられるように、私の役割が与えられている間に私のできることを果たしていくつもりです。

過去や、今にとらわれない

2006-03-28 23:12:50 | 覚えておきたい考え
 私が朝起きてまず最初にすることは、外を見ることです。

 ブラインドを開けた瞬間に入ってくる光を感じた後に、次にすることは地面を見ることです。

 地面の色を見て、瞬間的に夜中の天気がどのようであったのかを想像します。地面に水が跳ね返っているのなら、その水たまりや地面の状態で、どれくらい雨が降っていたのかを想像します。地面が湿ったようになっていれば雨がやんだあと、湿った後がなければ雨は降っていないということを瞬間的に感じます。

 そして最後に、空を見上げて空の明るさや雲の様子を確認します。

 これらの行動は、過去から現在を知り、そして最後に今日一日どんな天気になるのかを想像するためです。

 「地面を見て過去を知り、空を見上げて今を知り、そしてそれらから将来を想像する」といった感じです。

 でもこの想像は、「今が晴れていたら、その日は良い天気。」「地面が濡れているにも関わらず晴れていたら、天気は回復傾向にあるため、その日は良い天気の確率がすごく高い」「地面は濡れていなくても空に雲が多ければ、天気はくだり坂でその日は雨になる」といったレベルのもので、あまり当たりません。

 過去がわかり、現在がわかり、過去から現在のつながりがわかっても、現在から将来は正確には予想がつきません。

 これは天気の話だけでなく、いろんなことがそうだと思います。自分自身の仕事の成果や評価、運などもそうですし、企業ならば将来の売上や利益もそうでしょう。
過去からの蓄積や、さまざまな予想データがあれば、将来予想が少しは正確になるかもしれません。兆候といったものもあると思います。地震や、火山の噴火やその他天変地異の前にはなんらかの兆候が必ずあるといいます。でも、それでも全ての環境変化を予想することはできず、少しだけ制度の高い予想となるに過ぎません。

 結局は過去ではなく、これから起きることで将来が決まるというほうが、いいかげんないいかたかも知れませんが、限りなく正解に近い気がします。

 人もおなじようなものだと思います。

 私は「過去にとらわれ、過去から現在の歴史にとらわれ、現在にとらわれていると、将来おきることは運命になる」という気がしています。

 過去や現在にとらわれず、将来自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを考えて、その姿を信じることで、運命は開けていくように思います。

 正確に言うと、今の私は、そのように思いたいだけなのかも知れません。でも、近い将来、そのように思えるようになる気がしています。

 なんとなくそんな気がしているだけですが。