大阪からの直行便で屋久島に向かい、空港からは淀川登山口まではバスの便もあったが、タクシーで向かう。
まずは、観光案内所で、荒川登山バスのチケットを買う。
その際に入山の協力金も徴収される。
協力金を払うと、小さなバッチが貰えるが。
これは、何処かで割引サービスを受けられると言っていたが、よく分からず、それは、使うことはなかった。
続いて、空港で、ボンベを購入しようと思ったが、、、
今は売ってないようだった。昔は、売ってたような気がしたが...
やむなく、途中にある安房近くの店に立ち寄ってもらい、購入する。
淀川登山口に着くと、常駐の係員?がいて、登山届けの受け取りと、協力金の徴収を行っているようだ。
協力金は、観光案内所で支払っていることを伝えて、バッチを見せたので、ここでは、払わうことはなかった。
トイレを済ませて、登山口を入る。
天気は、黄砂の影響か、霞んでいたが、よく晴れていた。
翌日の予報も晴れだし、念のためのテントも入っているザックは重かったが、足取りは快調だった。
最初は木段からになるが、その後は木の根を足掛かりにした登りが混じるが、それほどキツくはない。
ある程度進むと、緩やかになり、下るところも、しばらく行って、看板を見ると、
下りとなり、平坦になると、淀川小屋に到着した。
タクシーで向かったためか、到着時には誰もいなかったが、その後、団体も訪れて、1階にゆったりだが、埋まる程度の人数になった。
翌朝、いろいろあって3時過ぎに起床して、4時に出発した。
まだ、日も上がっておらず、真っ暗な中を行く。
淀川に架かる橋を渡って、登山道に入る。
前日と変わらず、木段混じりの登りが続く。
岩場や落差のあるところもあるが、それほど、強い登りではない。
周りは暗いものの道ははっきりしていて、迷うことない。
淀川小屋から1.5km、花之江河まで1.2kmの看板を見るころ、ようやく周りの木陰の合間から白々と明るくなり、周りの視界も開けてきた。
木段の道がジグザグになり、周りの木々も心もち低くなってくると、急速に明るくなった。
その後、日の出も見られたが、木々に遮られて、残念ながらはっきりとは見えなかった。
そのすぐ後に、高盤岳展望台にたどり着いたので、もう少し早ければぁと悔やむ。。。
その後、緩やかに登って、下ると小花之江江に到着だ。
木道が目立つ小さな湿原だ。
続いて、花之江江に向かうが、一旦、木道の登りとなり、緩やかになって、花之江江まで0.2kmの看板を見ると下っていく。
視界が開けると花之江江に到着だ。
目の前に見えるのは、黒味岳だろうか?
朝陽が当たって、まだ、日陰の湿原とのコントラストがすがすがしい。
東側からは、石塚小屋からの木道があり、そちら方向に携帯トイレブースがあるようだ。
宮之浦岳は逆方向に進む。
大きな岩を見ると再び、湿原が見渡せる。
しばらくは、登りもそれほど強くなく、ところどころ木道も現れて歩き易い。
樹林帯の中が続いていたが、やがて視界が開けて、黒味岳方面が見渡せる。
雲一つない快晴!今日は、良い天気だなー
その後、すぐに黒味別れが現れる。
この日は、荒川登山口まで下山する予定なので、黒味岳には向かわず、先へ進む。
黒味岳の巻くように進んで、緩やかなアップダウンが続く、ところどころ黒味岳からの湧水もみられる。
すると突然、岩場が現れる。
一枚岩で、ロープを伝って、降りる。
再び、緩やかになるが、小さな沢を渡ると、
今度は、岩場の登りが眼前に現れる。
もろく花崗岩が多くの登山者によって削られて、えぐれている。
ここを行くと、最後には行き詰るので、歩きにくい。
そのあと、木段を登ると灌木帯に変わり、後方の景色が開けてくる。
ほどなく投石平に到着だ。
遠く尾根の向こうに見えているのは、粟生岳だろうか、宮之浦岳だろうか、それとも永田岳だろうか、何れにせよ、まだまだ先は長そうだ。
次に大きな岩場が見えると、投石岩屋。
ここから、少しアップして、岩場も現れる。
やがて、緩やかになると、その後は、また、稜線を巻くように進んで行く。
すると左手にヤクシカが現れた。
やつらも驚いて、こちらを見るが、特に逃げることもなく、見送られる。。。
続いて、眼前が開けて、遠く、山々が見える。
右手前は、安房岳だろうから、あれは、粟尾岳かなぁ?
投石岳と安房岳の鞍部に入ると、しばらくは、灌木帯の中、緩やかな道を進む。
水場かな?水が湧いて小さな泉となっている木道を抜けて、
遭難の碑が立っている大きな岩の横を抜け、正面に安房岳を望む。
少し下って、安房岳の西側を抜けていく。
樹林帯に変わって、道もやや岩場が続くが、ほどなく、灌木帯に変わって、視界が開ける。
道が木道に変わって、水溜りを見て、もう少し行くと、しっかりした沢が現れる。
栗生岳を正面に見て、なかなかいい景色。
ここから少し下るが、宮之浦岳まで1.0kmの看板を見ると登りかえす。
ここまで、それほどきついところもなかったせいか、それでも長時間歩いたせいか、結構、きつい。
大きな岩を見て、ぐるっと回りこむような感じで進むと、
栗生岳に到着だ。
祠を指示していたが、山頂も近いので、先を急ぐ。
正面に見える山を登るが、大きな岩のあるところは残念ながら山頂ではなく、そこまでたどり着くと、ようやく目指す山頂が現れる。
西側から回りこむように進んでいくと、山頂が現れた。
前回は、ずーっと土砂降りだったが、この日は、360度視界が広がる。
永田岳も勇壮にみえる。
誰もいない山頂で、達成感と景色を堪能して、荒川登山口に向けて、下山を開始する。
笹原の見晴らしの良い道を下る。
焼野三叉路の先も笹原で見晴らしが良いが、緩やかな下り基調の道が長々と続く。
水場?を抜けて、小さくアップダウンすると、大きな一枚岩の平石まで来る。
振り返ると、宮之浦の山頂はかなり小さくなった。
その先もそれほど高度を下げることはなく、緩やかに下って、大きな岩が散在するピークに向かって、登り返す。
大きな岩が散在するピークまでたどり着くと、そこが平石岩屋だ。
ここまでなかなか下らなかったが、少し進むと、樹林帯に向かって、大きな下りが現れる。
ようやく下るか、と思いきや、灌木帯に入ると再び緩やかになる。
時折開けて、小さく宮之浦岳や永田岳も見える。
しばらくは、単調な道が続き、道を挟むように大きな岩を見ると、その先が第二展望台だ。
第二展望台からは、遥か遠くとなった宮之浦の山頂が岩場の上から望める。
この先、木段を下るが、ようやく下りかと思うが、その後は、緩やかになり、アップダウンを繰り返す。
辺りを見回すと、ところどころに杉の大木か現れ始める。
しばらく行くと、トイレブースと大きな木のデッキが現れて、その向こうに新高塚小屋が現れる。
ちょうど、良い時間なので昼食のために休憩する。
小屋や周辺には誰も居らず、明るい日差しが差し込む中、静寂に包まれる。
つかの間の休息を取り、再び先を目指す。
高塚小屋に向かっては、途中、しかっりした登り返しがある。
登り返しのあと、再び、下って行くと、高塚小屋前のデッキが現れる。
高塚小屋は以前は、コンクリートの打ちっぱなしのような暗いグレーの小さな小屋だったが、モダンなログ風の大きな小屋に変わってた。
立て替えられて、日が経っていないようで、中もとても綺麗だった。
ここから、縄文杉は、すぐだ。
あづまやを見て、曲がった先に、大きなデッキが現れる。
このデッキも以前に比べると、大きく、南側のさらに高いところに、新たなデッキも出来ている。
目の前の縄文杉は、晴れているせいか、とてもスッキリした感じに見えた。
変わらず、どっしり佇む、静寂の中に、存在感というか、パワーを十分に感じさせられる。
GW明けの月曜日ということもあるのか、デッキには数えるほどしかおらず、ゆっくりと眺めることができた。
いつ会えるか、もしかしたら、もう二度と会うことが無いかも?と思うと、心残りだが、当日中に下山するので、記念撮影を終えて、下山を始める。
縄文杉からは、一般観光客も踏みいるトレッキングコースなので、よく整備されているのかと思いきや、木道など整備されているところはもちろん多いが、まだまだ、アップダウンするところなど、がっつり登山道というところもある。
沢を越えるせいか、何度か大きくアップダウンする。
その後は全体的に見れば平坦なところと、多少のアップダウンの道が続く。
有名な屋久杉が点在しており、
やがて、大王杉を過ぎて、
木段の下りが続くところが現れて、大きく下ると、ウィルソン株に到着だ。
ウィルソン株の中から見上げた時のハートの見方が良くわからない。
なんどか株の中の位置を変えてようやく、撮影できた。。。
残り大株歩道入口まで、あと少し、倒壊した翁杉の株はここから、すぐ先にある。
翁杉の脇を抜けて、沢を越えると、沢の左岸を進むが、ここが最も整備されていない印象だ。
石がゴロゴロする悪路を進む。
しばらくは、緩やかだか、沢が遥か下に離れて、楠川の本流の流れが聞こえてくると、下ったところに、トロッコ起動跡に出る。
ここからは、ひたすらトロッコ起動跡を進む。
途中、楠川別れの手前で、谷越えで大きく蛇行するところは、ショートカットできるが、基本的には起動跡を行く。
小杉谷集落跡まで来ると、急に人が多くなった。
以前合った学校跡は取り壊されたようで、更地になっていた。
ここも森林に飲み込まれるのは、時間の問題だなと感じた。
橋を渡ると、これまで線路の真ん中に引いてあった木の板が無くなって、少し歩きにくい。
あと少しのように感じるが、荒川登山口まではまだまだで、水が流れる屋根をくぐり、トンネルを抜け、
橋を渡るとようやく、荒川登山口だ。