槍ヶ岳-笠ヶ岳(1日目)

また、また、結構、前の話を書いてしまいましたが・・・

今回は、正直言って、誤算続きで、自分的にはかなり大変な登山になった

出だしから、いきなりつまずく

当初は、新宿から出る夜行列車で行くはずだった。
でも、新宿に向かおうと駅へ着くと、なんと踏切事故で運転見合わせ

少し待つが、起きたばっかりで、動きそうにも無い。
仕方なく20kg近い荷物を担いで、15分かけて家に戻る。
まだ、麓にもついてないのに既に汗だく

予定を変更して、車に荷物を積み込み、車で向かう

諏訪インターで、少し仮眠したものの、ほとんど寝ずに新穂高温泉に到着。
ほんとは、上高地から登るはずだったが、車なので仕方ない。
バスターミナルから少し下ったところにある無料駐車場に車を停める。
この駐車場は、土日に凄いことになる
マナーの悪い人が無理矢理枠じゃないところに停めて、下山してくると自分の車の周辺に思わぬ車が・・・なんてこともある。

相変わらず、前置きが長くなった。

準備を終えて、出発したのは7時ごろ。
新穂高ロープウェイ前を抜けて、槍平へ向かう。
最初は車道歩き。でかい工事車両が、行きかう、注意だ

途中、緩やかに大きく曲がる車道をさけて、近道と記された登山道に入る。
思ったよりも、登るし、長い

視界が開けると、穂高平非難小屋に到着。



天気は良いが、稜線はガスがかかっている。
ここから、再び林道を歩く。出だしより緩やかだ。

単調な道を進み、穂高岳への道を右に分けるとすぐに白出沢に到着。

沢を渡ると山道に変わる。
登山道も思った以上に、登るところもある。

それほど、登りは強くないと思うが・・・
テントと4日間の食料と水が、重く肩にのしかかる。
少しの登りでも結構、辛い

滝谷に到着。



滝の合間から、ドームが良く見える。
この先も単調な登りが続く。
最初は下りも交えて、それほど高度が上がらない。
が、なんだかんだと登りは徐々に強くなるような感じ。

道が平坦になり、左手に涼しげな小川が現れると、槍平小屋に到着



ほんとは、槍沢小屋跡のキャンプ場に一泊する予定だったので、槍平小屋でキャンプするのが、相当だと思うが・・・
「明日も天気は良さそうだな。ご来光みれそうだなぁ」
と人間とは欲深い・・・

時間は、11時半

昼飯をほおばり、地図を見ながら、しばし思案する。
槍へはここから5時間だが、南岳へは4時間。
ここは、思い切って南岳へ向かうことに決める

出だしこそ、普通の登りだが・・・
南沢を横切って、反対側の斜面に取り付くと、取り付き始めから、崩れかけの斜面。
そのあとは、ひたすらジグザグの急登

もう、地獄・・・
100m毎に小さな看板が出てくるんだが、これが、なかなか現れない
特に2200mから2400mの間は、ハシゴや落差のある斜面が連続する。
荷物もほぼMAXの状態。
暑さも手伝って、体力はどんどん消耗

2600mで、少し急登は一服。
ガスであたりが見えないが、少し開けて、小ピークを過ぎる。
どこだかわからないが、途中、ニッコウキスゲが綺麗に咲いている。



再び道は急になるが、尾根の先端のようなところにでると、2700m地点。
ここで、急登はようやく終わる。



「あと１時間」とあるが、既に疲労困憊
1L用意したスポーツドリンクも飲み干し、喉の渇きも止まらない。

ガスがかかって、周りは良く見えないが、かなり高度感のある尾根を進む。
しばらくすると、一旦、尾根からそれて、登山道は北側の谷にうつる。

再び、ジグザグの登りが始まる。
尾根の登りよりは、ゆるいんんだけど・・・
もう、疲れ果てて、足が全然進まない

上部の崖を避けるように右手にトラバースすると、ほんと最後の登りだ。
でも、岩に書かれた「すぐそこ」を見ても、なかなか足が進まない。
ガスが濃くて、先も見えず、なかなか山小屋につかない

4、5歩進んでは、立ち止まるような状態
ヘロヘロになりながら、「あと1時間」から2時間近くたって、小屋が現れる。

時間は18時近い。
荷物をおろして、小屋でキャンプの申し込みをして、急いで、テントを張って、ようやく落ち着く。

18時・・・
あー、疲れた
夕食もそこそこに休む

続く・・・