朝は、前泊した民宿スコトン岬から出発。
民宿というよりかは、経営も法人みたいだし、家族経営的な長閑な感じはしない。
最初は、市街地から、スコトン岬に向かう車道を進む。
途中、須古頓の集落は寂しげ。
その後、分岐が表れて、岬めぐりコースと書かれた方向へ曲がる。
すぐに須古頓神社が現れて、今日の安全をお祈りする。
その後は、見晴らしの良い草原の中の車道を進むと、再び、鮑古丹への分岐が表れる。
ここは、分かりにくいが、どちらでも鉄府の方には行けるようだが、トド島展望台と書かれた車道を進む。
看板には、書かれていないが、この道が江戸屋山道になるようだ。
一旦、道は東へ向かい、展望台を過ぎる。
トド島や金田の岬が見渡せる。
ここからは、西に再びカーブしてくだる。西側に海を見て、さらにS字カーブを過ぎると、ゴロタ岬への登山道が現れる。
悠々とした車道から一転して、草が生い茂る登山道の登りと変わる。
あまり、整備されないのか、場所によっては足下も見えないほど、草が登山道を覆い尽くす。
岬の突端に向かって高度をあげ、しばらく行って、進路をやや東に変えて、さらにひと登りすると、ゴロタ岬が見渡せる高台に到着する。
3方向に視界が開けて、天気が良ければ、最高の眺めなんだが…
南側に見えるどす黒い雲から、来るのか、風が強く、見渡す波も荒々しい感じ。
岬からは東側に、なだらかな道を進む、徐々に進路を南に変えると、道は下りはじめ、その後、階段の下りに変わり、一気に高度を下げる。
波打ち際まで下りきると、しばらくは、波打ち際の林道らしき道を進む。
先に見える集落が、鉄府だ。
集落に入ると道は舗装路に変わり、しばらく行くと、港らしき施設とトイレが現れる。
さらに高台に登る車道と別れて、崖に向けてあぜ道を進むと、再び、登山道が現れ、一気に高度をあげる。
今度は西上泊の集落に向かって、再び高度を下げる。
その後、祠を見て、車道出ると、澄海岬は直ぐだ。
売店とまぁまぁ大きな駐車場があり、一気に観光地っぽくなる。
駐車場から、海へ向かう遊歩道を進むと、上り階段が現れ、少し登ると、岬と崖に挟まれた波打ち際の景色が素晴らしい。
さらに上がると、展望台になっていて、果てしない海が広がる。
が、これから、向かう8時間コース方向は、どす黒い雲に覆われる。
この日は、今一つな天気。
少しの休憩も挟み、8時間コースに向けて出発。
駐車場から、西上泊の集落を抜けると、民家の軒先みたいなところを抜けて、登山道に入る。
最初は、急な感じだが、柵の脇を抜け、しばらくすると、緩やかになる。
灌木帯を抜けると、浜中からの林道に出合うので、この先は林道を進む。
出だしは、海は見えないが、礼文島らしい、草原のような見晴らしの良い道を進む。
高度を緩やかにあげながら、集落からどんどん離れると、前も後ろも右も左も深い緑が広がって、まるで原始の世界のようだ。
しばらくは、ゆったりとしたアップダウンはありつつも、長閑な林道歩きが続くが、次第に、雲行きが悪くなり、どんよりとした空模様が、気分に水を差す。
天候の悪化とともに、、、道も林道から、登山道に変わり、背丈のある草に覆われ、行く手を阻まれるようになる。
ほとんど藪こぎ。
視界もなく、ただ進むだけ。
面白くない。
しばらく、行くと、灌木帯や礼文島には珍しい背丈の高い森も現れる。
藪こぎは、無い分だけ、ましなのだが、このあたりは、ほんとただ進むだけ。
いつの間にか、右手に沢音がきこえるようになり、それから、しばらく登り続けると、右手が開けて、近くはないが、海まで見渡せる。
この後は、礼文岳に続く山々を巻くように進む。
景色があると、幾分は、元気がでるな。
さらに進むと、西側に突き出たピークが現れ、ようやく一息つく。
ここまで、なかなか、休憩できるようなポイントが無い。
昼食を済ませて、礼文岳と思われる写真を撮り、先に向かう。
岬と言えるのかどうかは分からないが、突端まで出ると、海岸線に向かって一気に下る。
少し不安定なところもあるので、ここは慎重にいく。
下りきると、まさに波打ち際の道なき道を進む。
波が高いと、恐らく通れない。
浜中から、来て、ここで引き返すのは厳しいだろうな。
東側は、急な崖、西側は海に挟まれた岩場は意外に長かったが、港のある集落を見ると、なんだか、ホッとする。
字遠内は、とても小さい集落で、海岸にへばりつくように、家が建つ。
トイレを済ませて、小休止し、バスの時間もあるので、香深井に向かって、出発する。
出だしは、登りが続く、恐らくそれほどは、急ではないんだろうが、それまでの疲労で、まったく足が進まない。キツい。
一旦、緩やかになるが、さらに登ってと、一気に高度をあげて、ようやく緩やかな下りに変わる。
意外にどんとん下るので、再びの登りを心配したが、その心配もなく、礼文林道に合流。
ほどなく、舗装された道に変わり、香深井の集落に入る。
バス停の方角はどこにも示されてないが、分岐を南側へ進んで、海岸線に出ると、バス停もすぐそこだ。
ようやく、落ち着き、飲み物でも、、、と、思ったが、自販機すらなく、結局、香深まで、我慢…
なかなか、8時間コースは、ハードだったな。