行ったのは、1週間前のことだが、梅雨の晴れ間で、まぁまぁの天気だった。
別府の宿から、正面登山口に向かって、9時ごろに到着すると、登山口と道路を挟んで反対側にある無料駐車場は満車で、登山口の脇にある有料駐車場に停める。
無料の方が、トイレもあり、舗装もされて、とても良い環境に見えるが、この違いは何だろうと思いつつ、準備する。
登山口から入るとしばらくは、木のない笹原の緩やかな登り。
樹林帯との境目にベンチやトイレがあり、日向岳へ向かう散策路?登山道と分かれる。
こちらに進む人が多いのが若干、意外だったが。
ここからは、道は樹林帯に変わり、これまでよりは斜度は増したかもしれないが、森林浴の心地よさを味わいつつの快適な登山が続く。
しばらく行くと、尾根筋から谷筋へと大きくカーブを描いて、2度ほど巻くと
その後、平坦になると、合野越に到着だ。
開けてはいるが、周りは樹林帯に囲まれ、南側に飯森ヶ城もあるせいか、景色は見えない。
ここから先、地図で見るように、ずーっとジグザグの登りが続く。
但し、斜面を緩やかに登っていく道となるので、逆にとても登りやすくなっている感じ。
ジグザグな道は長いが、次第に、南側が開けてくるようになり、湯布院の市街や九重の山並みが見渡せる。
この日は、霞が強く、九重の山並みの眺めはスッキリとはいかない…
やがて、時折、ガレたところが現れてくるようになると、道もジグザグから斜面にまっすぐに登るようになり、時折、ガレ場も現れて、やや強めの登りに変わる。
そのあと、開けて、見上げると、鞍部が現れると、そこがマタエになる。
ここで、西峰、東峰に道を分けるが。
まずは最高峰となる西峰に向かう。
出だし、いきなり鎖場の岩壁が現れて、そこをよじ登って、少し進むと、岩場を登る。
岩場を抜けると、お鉢方面が開けたテラスとなり、その正面に大きな岩壁が現れる。
ここが最大の難所で一見、南側の岩場が登り易そうに見えるがここを登っても谷に面するので一旦、北側の急な岩場をよじ登り、途中から南側に向かって鎖を頼りに斜面をトラバースする。
そこを抜けるとようやく一服となり、その後、山頂までは、岩場も大したことはない。
西峰の山頂は、意外に平坦で広い。
天気も悪くはないが、良くもなく、東方以外の景色はいまいちだったが、緊張感から開放され、こちら側を登る人は少ないのか、マタエの喧騒とは、打って変わって、静けさの中に佇む。
帰りは、行きよりも慎重に岩場を下って、マタエから、東峰を目指す。
こちらは張り付くような岩場は無いが、ガレた登りが続く。
道がやや北側に折れると、大きな岩を見て、その脇を抜けると、ほどなく広場が現れる。
そこには多くの人がいたが、山頂は、その先、少し登ったとこにある。
東峰の山頂は、岩が多いのが、西峰とは対象的だった。
景色は相変わらずだが、気候もほどよく、気持ちの良い山行となった。