前日、仙流荘の駐車場で車中泊する。
朝、寝ぼけ眼で、着替えて、車から出るときに、なんと!!!インロックして、ドアを閉じる。
財布も、鍵も、携帯も車の中…
途方にくれる。
が、気を取り直して、仙流荘前のバスのチケット売り場で恥を忍んで、電話を借りて、JAFを呼ぶ。
しかも、到着までに1時間以上かかるとのこと。
結局、始発のバスに乗れず、「なんか、ついてないな。止めようかなぁ?」と、いつもの弱気が顔を覗かせるが、せっかくここまで来て、止めるというのも、どうなんだろ?ということで、8時のバスに乗ることにする。
その後、ようやくJAFも来て、鍵を開けてもらい。
8時のバスに乗る。
バスは、補助席も使って、ほぼ満員。同じ金払って、マイクロバスの補助席はないなぁ~と思ってたら、帰りに補助席になってしまった…
まぁ、関係ないけど。
北沢峠に到着すると、天気の悪いせいか、9月のせいか、ひんやりしている。
トイレを済ませて、さっそくトイレ脇の登山口から登り始める。
いきなりは急登から始まるが、一合目を過ぎると、一旦、緩やかになる。
北沢峠のテント場に向かう分岐が、二合目となるが、ここから、再び、樹林帯の中の単調な登りとなる。
傾斜は登り始めよりは強くなり、大きめの岩がごろごろしている尾根がづたいの道が続く。
途中、五合目の大滝ノ頭に到着するが、その後も単調な登り。
その後、さらに進むと、潅木帯というか、ほとんどハイマツ帯に変わり、後方の視界が開けて甲斐駒ケ岳が広がる。
はずだが、雲に覆われて、山頂は見えない。
そして、俺もガスに覆われて、視界のない中を進むと小仙丈岳に到着する。
小仙丈岳を示す看板も壊れて、物悲しい感じだな。
しばらく岩尾根を進み、その後、緩やかな砂礫地に変わる。
さらに登って、仙丈小屋への分岐に到着。
その後は、カールの稜線の内側を進むので、ピークっぽいところの脇を進みながら、徐々に高度を上げていく感じで、しばらく進むと山頂へ到着。
山頂からは、南アルプスの景色が広がるんだろうが、全く何も見えない。
出遅れたせいで、バスの時間もあるので、少し休んだだけで、仙丈小屋へ向かって下る。
地蔵尾根への分岐を過ぎて。
東に向きを変えて、さらに下ると仙丈小屋に到着だ。
ガスの中の小屋は寒々しい。
カールに下ってきたためか、この先、直ぐに潅木帯となる。
行きとは打って変わって谷筋を下る。
鹿の食害を防ぐための柵があちこちに張り巡らされ、景観が損なわれている。
行きの上りに比べると、藪沢小屋への下りは、緩やかだ。
でも、多分晴れていると、眺めがたいしたことないから、眺めを取るか、登りやすさを取るかという感じかな。
しばらく行くと、丹渓新道との分岐を過ぎる。
ひたすら樹林帯の中を下って馬の背ヒュッテは突然現れる。
この日、泊まる人たちなのか、仙丈小屋の静けさとは打って変わって、人が多くて賑やかだ。
少し下って、太平山荘との分岐のある沢に出る。
沢を渡って、ほぼ水平に少し進むと、朽ち果てそうな勢いの藪沢小屋が現れる。
ここ泊まれるのかな?
人の気配はなく、ほとんど廃屋。
樹林帯の中で薄暗く、こんな日に一人で泊まったら、相当不気味だな。
このあとは、投稿線沿いをアップダウンしながら、沢をいくつか、渡って、大滝の頭に到達する。
そしてもときた道を下る。
帰りのバスは補助席で背もたれが低く眠いのに、寝れないという感じで、苦痛だった。