安らぎの里・お絵描き、写真、時々古典

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鎌倉・室町時代の文学 小倉百人一首

2017-10-02 15:16:35 | 古文

 

~小倉百人一首~

 

 

百人一首といえば、私の小さいころはお正月に「坊主めくり」や大人と一緒にかるたをしたものです。あまり遊ぶものがなく、「いろはカルタ」や「福笑い」をして遊んびました。今は「百人一首」は競技としてのかるたが印象的ですが、ちょっと早すぎて・・・(?_?) でも、案外Eテレの朝の子供向け番組で取り上げられていますね。百人一首、やはりいいですね。。。何百年も昔の歌が、いまでも生き生きと引き継がれています。

 

鎌倉・室町時代(中世)の文学

源頼朝が鎌倉に幕府を開いた西暦1192年から徳川家康によって天下が統一される17世紀初めの約400年間の文学を中世の文学という。

中世の代表的な文学

~小倉百人一首~

 

西暦(1235年頃)

藤原の定家(さだいえ)が、上代から鎌倉時代初期までの勅撰集(ちょくせんしゅう)の中から、百人の歌人について、各一首づつ選んだ。

定家の別荘が京都の小倉山にあるとろからこの名がついた。古今集から選ばれたものが最も多く、また歌の内容は恋をうたったものが約半数を超えている。

独断と偏見で選んで紹介します。

  1番

秋(あき)の田の仮廬(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみ 我が衣手(ころもで)は露にぬれつつ 

  天智天皇(てんちてんのう)

  9番

花の色はうつりにけりないたづらに 我が身世にふるながめせし間(ま)に

 小野小町(おののこまち)

  12番

 天(あま)つ風雲の通ひ路吹きとぢよ おとめの姿しばしとどめむ 

僧正遍昭(そうじょうへんじょう)

24番

このたびは幣(ぬさ)も取りあへず手(た)向山(むけやま) 紅葉の錦神のまにまに 

菅原道真(すがわらのみちざね)

 33番

久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ 

紀友則(きのとものり)

 35番

人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける 

紀貫之(きのつらゆき)

 57番

めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間(ま)に 雲隠れにし夜半(よは)の月かな 

紫式部(むらさきしきぶ)

61番

いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重(ここのへ)ににほひぬるかな 

伊勢大輔(いせのたいふ)

 62番

夜をこめて鳥の空音(そらね)ははかるとも 世に逢坂(あふさか)の関はゆるさじ 

清少納言(せいしょうなごん)

 86番

嘆(なげ)けとて月やは物を思はする かこち顔なるわが涙かな 

西行法師(さいぎょうほうし)

 87番

村雨(むらさめ)の露もまだひぬまきの葉に 霧たちのぼる秋の夕暮(ゆふぐれ) 

寂連法師(じゃくれんほうし)

 97番

来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩(もしほ)の身もこがれつつ 

藤原定家(ふじわらのさだいえ)

 100番

ももしきや古き(ふるき)軒端(のきば)のしのぶにも なほあまりある昔なりけり 

順徳院(じゅんとくいん)

 

今日も見ていただいて有難うございました。

 

 

では又~~