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(AKB的人生論)仲川遥香 笑顔でジャカルタ留学!

2013年11月01日 20時46分43秒 | Weblog

誰にでもチャンスはめぐってくると思います。だけど、見逃してしまうと、ただ通り過ぎでしまうだけで、後には何も残りません。私はAKB48にいた頃、チャンスをつかみきれずにいました。

 AKB48では、何度か選抜メンバーになれたこともありました。選抜メンバーになるとメディアに出る機会が増えます。でも私の場合は、せっかくの出番があっても、前に出られず埋もれていたんです。グイグイ前に行こう、と心で思ってはいても、「今だ!」というときになると、引いてしまっていたんです。持ち前の笑顔でみなさんに楽しい気持ちになってもらいたいと思っているのですが、自分らしさを出せませんでした。

 その結果、悩んだことも。「どうすれば前に行けるのかな」「もう(デビューから)6年経つけど、どうしよう」「この新曲、私も歌いたかったな」とか、「このユニットに入りたかったな」とか。堂々めぐりにはまっていく自分がいやでした。

 昨年の3月、JKT48移籍メンバーの募集がありました。最初は「楽しそうだな」と思うだけでしたが、やがて「これは自分を変えるチャンスなんだ」と思えるようになり、立候補しました。

 インドネシア語のことは心配していませんでした。私には笑顔がある。笑顔は万国共通語。笑顔でいれば、JKT48のメンバーも笑顔で迎え入れてくれると思ったんです。実際にそのとおりでした。つらいことがあっても笑顔でいたらメンバーも安心してくれます。ジャカルタで改めて笑顔の大切さに気づかされました。

 インドネシアの生活は想像以上に楽しいものでした。みんながいつも笑顔で、親切にしてくれます。インドネシアの人たちは、とにかくよく笑い、よくはしゃぎます。私がつまずいて転んだだけでも、大爆笑。メンバーたちが明るいので、家族や日本の友人と離れても、安心することができました。

 ジャカルタに渡って日も浅い頃、一度だけささいなことにショックを受け、泣いたことがあります。控室においていたお弁当を、私のいない間にメンバーが食べてしまったんです。そこには私が日本からもってきたおかずも入っていました。楽しみにしていたのに……。私は怒りましたが「そんなに怒らなくていいじゃない、ご飯くらいで」という雰囲気に悲しくなって、泣いてしまったんです。

 後からわかったのですが、インドネシアでは、もし、誰かがお弁当やお菓子を食べちゃったとしても、「食べられちゃった」と笑って終わりみたいなんです。文化の違いでしょうか。だから、私も今では、気にしなくなりました。

 21歳の誕生日。インドネシアのとある地方でのコンサートを終えたときのこと。ホテルに着くと同室の女の子2人が用事があるといって、出かけてしまいました。ひとりになってしまったので、ほかのメンバーたちの部屋に行くと、何人かで晩ご飯を食べていました。私はおなかが減っていたので、「いいなー。私も食べていい?」と話しかけたのですが、誰も分けてくれません。「みんな、ひどい! 誕生日なのに、ご飯くらいくれたっていいじゃない」。そう思って、私は部屋に引き返しました。

 ひとりでぷんぷん怒っていると、みんながダーッと入ってきたので、びっくり。電気が消されると、みんなで「ハッピーバースデー」を合唱してくれました。誕生日ケーキが用意されていて、プレゼントをもらいました。ジャカルタに来てまだ2カ月しか経っていないのに、こんなサプライズを計画してくれるなんて……。

 「うれしい。これからもよろしくね」。インドネシア語で言うと、みんなが「ワーイ」と歓声を上げました。みんなとの距離が縮まって、それからのインドネシアでの生活や活動に弾みがつきました。

 メンバーたちは遠慮なく接してくれるので、うれしいし楽しいです。仲良しのステラは2歳年下ですが、「遥香は妹みたい」と言います。「ああしなさい」「こうしなさい」。すごく注意してきます。たとえば、私がお昼ご飯を抜くと、必ず「ちゃんと食べなさい」って。すごく愛情を感じますね。メンバーもファンの方たちも日本語を勉強してきてくれます。仕事が終わると、「おつかれさま」と言ってくれるメンバーも。日本と同じように握手会があるのですが、「こんにちは」「あなたのことが大好きです」と話してくれたり、「仲川遥香」と名字を漢字で書いてきてくれたり、すごくうれしいです。私自身、インドネシア語を一生懸命勉強したので、かなり上達したと思いますが、まだ危ういところもあります。ソロ曲の歌詞で「友達」の単語が出てくるのですが、インドネシア語で「トゥマン」と発音するところを私は「トマト」と間違えているみたいなんです。だから公演でそこの歌詞になると、「トマトコール」が起こります。喜ぶべきか、悲しむべきかわかりませんが、発音の違いがファンの方に受けています。

 おかげさまで、忙しい毎日を過ごしています。週に一回は地方公演。インドネシアはたくさんの島があって、いろんな食べ物や人々に出会うことができます。ジャカルタでの公演や握手会、レコーディング、テレビやCMへの出演、そのほかいろいろな撮影も進んでいます。 今は悩まないし、悩む時間もありません。以前は選抜から外れて、くよくよすることもありましたが、今は選抜から外れたとしても、自分には何ができるか、どんなことができるか、などと考えられる心の余裕ができました。悩みなんて笑顔で吹き飛ばせばいい、と思っています。

 ジャカルタで生活してから、人に優しくできるようにもなりました。日本にいた頃は、自分のことで精いっぱいでしたから。インドネシアの人たちの優しさや楽しさを肌で感じ、影響を受けたからだと思います。

 家族や支えてくれていた人たちから離れて、何でも自分でしなくてはならない環境に身を置いたことも、自分の成長を助けてくれたと思います。JKT48のメンバーからは「いつも楽しそうだね」「生き生きしているね」と言われます。日本に一時帰国すると、AKB48のメンバーたちからは「表情が変わったね」と驚かれます。

 将来は、海外で活躍できる人になりたい。そのためにインドネシア語だけでなく、英語も勉強したいです。いろいろな人と出会って、その人たちとワクワクすることをしてみたい。もうチャンスは見逃しません。

■番記者から

 「野生児」タイプの仲川遥香。おおらかなインドネシアの雰囲気はすごく合ったようだ。

 「一日中はしゃいでいるので、夜はすぐ眠ってしまいます」とほほ笑む。食事には最初は苦労したが、今は何でも食べられるようになった。インドネシアで発見したのは、人の優しさ。「小さなことでも、困っていると、みんなが助けてくれますね」。10月29日に文部科学省が始めた若者の海外留学を促進するキャンペーン「トビタテ! 留学ジャパン」の賛同人として、PRを務める。「行くかどうか悩んだけど、あのとき一歩踏み出す勇気をもててよかったと思っています」

 留学から1年で、インドネシア語は上達し、新曲シングルのセンターにも選ばれた。目標をたずねると、目を輝かせた。

 「目標は日本でJKT48の単独コンサートをすること。日本の人たちにも、もっとJKT48とインドネシアのことを知っていただきたいと思っています」

 


 

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