最近娘の学校でも、インフルエンザが大流行しているらしい。
インフルエンザと聞くと、14年前の悪夢が蘇る
当時アパートで、新婚生活2年目を迎えていた12月の事です。
かみさんは、娘が生まれて2週間位でしたので、実家で暮らしていました。
私は、2~3日前から体調がすぐれなかったのですが、会社で流行っていたインフルエンザにとうとう感染し、39度近い熱で帰宅しました。
食事も作れず、着替えも無く、解熱剤も無く、かみさんに電話をしたところ・・・・
かみさん『なに・・・』
僕『今、会社から帰ってきたんだけど・・・・』
かみさん『お帰り、夕飯食べにくる』
僕『食欲ないし、熱が39度近くあるから、薬が欲しいんだけど・・・』
かみさん『ちょっと何考えているのよ
栞にうつったらどうするのよ!』
僕『でも、もうクラクラするんだけど・・・・』
かみさん『厚着してふとんに入っていれば良くなるから、早く寝なさい!』
かみさん『栞がぐずっているから、もう切るね』
ツゥーツゥー
僕『お、おい~』
仕方なく、着替えて寝よう
とするが、悪寒が走りすぎて震えがとまらず、自分の実家に電話すると、
おかん『もしもし』
僕『あっ、俺。』
おかん『あら、どうしたのこんな時間に?』
僕『熱が39度位あって、薬も無くて、そっちに行っていいか?』
おかん『だめ!だめ!危ないから、家で寝とき~!』
おかん『じゃ~ね~!』
ツゥーツゥー
電話が切られたあと、暫く涙が止まらなかった。
そして、夜風の寒い中、歩いて薬屋に行き、バッファリンを購入してきて、何も食べずに薬を飲んで寝ました。
2時間位して気分が悪くなり
、トイレに向かうと急に目の前が真っ暗になり、意識が遠のいていくのでした。
このまま死ぬかもしれないと思い、電話を握り締めて座りこんでいると、
頭の中で『救急車呼んだ方がいいぞ!』と囁く僕と、
『恥ずかしいから、そのままじっとしていろ!』と囁くもう1人の僕が・・・・
そして急に汗が体中から噴出し、熱が下がったのですが、時間にしたらほんの数分だったかもしれませんが、凄く長く感じた時間でした。
翌日かみさんにその事を電話すると、
かみさん『救急車なんか呼んでたら、二度とアパートに帰らなかったからね!』
おい、俺の体と世間体とどちらが大切だ!と言いたかったが言えなかった。
そして、今日も食物が何も無く、着替えも無く、落込んでいる時に果物と着替えを差入れしてくれたのが、タケチャンでした。
本当に嬉しかった