北軽井沢の南木山別荘地では松井太郎が広いベランダの
椅子に座っている、カラマツの木漏れ日の中で
妻 華子との来し方を思っていた。

太郎と華子が出会ったのは大学のテニスコートだった
太郎はテニス部のレギュラープレイヤーとして
大学間の対抗戦ではなばなしい活躍をしていた。

太郎は試合で優勝、準優勝をして大学にカップを
持ち帰り、周囲の仲間たちから称賛されていた
長身で切れ長の目、黒髪を振り回してテニスをする
太郎は大学の人気者だった。

(北軽井沢のレンタルコテージ・ラーチ)
そんな時に華子が入部してきた。
つづく