北軽井沢 レンタルコテージ・ラーチの四季~売別荘・中古別荘/貸別荘~

四季折々に美しい北軽井沢のレンタルコテージ・チロル風の赤い屋根の売/貸別荘及び東京都内の賃貸アパートやマンションのご紹介

北軽井沢・南木山物語 森の精

2015年06月24日 | 北軽井沢の貸別荘レンタルコテージ・ラーチ

「山菜取りが上手なのは私ではなく桂木清さんですよ」

「あの 森の精 とも噂されているあの人ですか!」

華子は桂木への期待に胸をふくらませた。

「私が山中を歩いていて迷ってしまったときに

あの人と会ったのです、初めてあったときは

ハッとして本当に森の精が出てきたのではないかと思いましたよ」

「一度お会いしてみたいですね」華子はワクワクして言った。

「あの人の涼やかで清廉な美しさは何物にもたとえようがないですね、

桂木さんと話していると自分まできれいに洗われる思いがします

ピピ ピピと英雄の携帯が鳴った。

電話を聞いている英雄の表情がだんだんと変わっていった。

つづく


gooアンバサダーミーティング

2015年06月21日 | 北軽井沢貸別荘レンタルコテージラーチ

六本木のアークヒルズでgooアンバサダーミーティングがありました

ブログのことがよく解っていない私にはキーワードの使い方

読者の方にアピールする方法等々解ってベールが開いてブログが解ってきました

色々な人々が参加していて自分のブログの話をして下さいました

gooブログの担当者の方々有難うございました

勉強になった!楽しかった!


北軽井沢・南木山物語 高血圧症

2015年06月21日 | 北軽井沢のチロル風の赤い三角屋根の別荘

ログハウスのテラスは丸太を組み合わせて造ってあり白いテーブルと白い椅子が

4脚おいてある テラスのすみには白い長椅子も置いてある

「さっきは お倒れになったのでは と少し驚きました」

「驚かせてすみません 実は私は高血圧症でして頭がくらくらとして横になったのですよ」

「ああ そうですか、でもこの山中で倒れたら心配ですね」

秀雄は他人事ではない と言う顔をした。

「私は携帯電話をいつももっているのですよ、この南木山別荘地は

山中のどこに居ても携帯が良くつながるのですよ

危ないときはこれでSOSを出します」

良子が香りの良いコーヒーを運んできた。

「いただきます イヤーおいしいですね 元気になりました」

「松井さんは山菜を採るのがお上手と伺っていますが

山菜の種類や採り方を 私に教えていただけますか」

つづく

 

 


北軽井沢・南木山物語 落葉のジュウタン(2)

2015年06月21日 | 北軽井沢の貸別荘レンタルコテージ・ラーチ

犬の激しい鳴き声で太郎は我に返った

「大丈夫ですか、犬が驚かせてすみません」秀雄が心配そうに声をかけた

「イヤー落ち葉のジュウタンが気持ちよくてつい寝てしまいました」

「お休みのところを犬が騒がせてしまい申し訳ありませんでした」

「いえ、いえ」太郎は起き上がって服についたカラマツの落ち葉をバタバタとたたいた

「私共の家はこの近くですが、よろしかったらコーヒーでもいかがどすか」

 

顔色の良くない太郎をみて秀雄が声をかけた

「いやーそれはあり難いですな」

犬のジャーマンは嬉しそうに尾を振って 3人の前を歩いている。

つづく

 

 

 

 


北軽井沢・南木山物語 落葉のジュウタン

2015年06月21日 | Weblog

樹齢50年のカラマツが半世紀をかけて作り出した落葉のジュウタンは

とても心地良いクッションになっている。

松井太郎がその上に横たわっている。

 

 太郎が南木山別荘地を歩くときはくねくねとした砂利道を

通らないでカラマツ林の中をつっきって歩いていく、

砂利道から松林の中をしばらく歩いたところで突銭頭がクラクラとした。

 

高血圧症の太郎は落ち葉の上に倒れこんだ、体を少しづつ動かして

仰向けになった、目をつぶると落ち葉のにおいがする。

風がカラマツのこずえをなぜる音がする

自然と一体になった心地だ、太郎は朦朧となってきた。

犬の鳴き声が遠くでしているようだ、だんだん強くなる。

つづく

 

 


北軽井沢・南木山物語ジャーマンの散歩4

2015年06月12日 | 北軽井沢貸別荘レンタルコテージラーチ

南木山別荘地の白い管理事務所を通り過ぎると砂利道が

斜めに交差している、渡辺夫妻は道を右に進んだ

道の左右には山が傾斜していて急に景色が良くなった。

「あら!可愛いスミレアソコニモここにも」

山が傾斜して陽だまりになったところに薄紫のスミレが咲いている

突然ジャーマンが走り出した、砂利道を走るのはジャーマンの

もっとも好きな運動だ、まがった砂利道に犬が消えて間もなく

激しく吠えるジャーマンの声がした。

いつもの吠え方とは少し違う!渡辺夫妻は小走りに

ジャーマンの吠える方へと砂利道から山の中へ進んだ。

つづく

 

 


北軽井沢・南木山物語 ジャーマンの散歩(3)

2015年06月07日 | 北軽井沢の貸別荘レンタルコテージ・ラーチ

南木山別荘地は約50万坪もの広大な土地できれいに植林された

カラマツ林だ、砂利道がカラマツ林の中を幾筋も通っている

多くの道たちは互いに絡み合い全長が20キロメートルにもなる。

渡辺夫妻は毎日2~3キロメートル位散歩しているが

今朝のように快晴で気持ちのいい日は5キロメートル位歩く

高原の新緑はおそく、カラマツの芽吹きにあわせて

足元の雑草もわずかに芽吹いている。

砂利道の両側には四季折々にさまざまな草が大小の花をつける

白、赤、黄色、紫、の野草の花々見つけながら歩くのが渡辺夫妻の

かぎりない楽しみとなっている。

つづく


北軽井沢・南木山物語 ジャーマンの散歩(2)

2015年06月07日 | 北軽井沢貸別荘レンタルコテージラーチ

妻の良子が寝室に入ってきて一気にカーテンを開けた。

「おはようございます、朝食ができましたよ」

美子の声はいつも明るくてイキイキしている

「今日は天気がいいからカラマツの緑がとても綺麗ね」

急な陽ざしに戸惑った秀雄は少し小太りな体をゆらしてベットを降りた

紅茶がいい香りの白い湯気を出している

 

「このブルーベリーつきのトーストはいつ食べても美味しいね」

良子は北軽井沢の農家に行って摘んできたブルーベリーや

別荘地内で採れる野イチゴでジャムをつくるのが上手だ。

朝食後に犬のジャーマンを連れて散歩するのが

南木山別荘地での日課となっている。

つづく

 

 

 

 


北軽井沢・南木山物語 ジャーマンの散歩

2015年06月06日 | 北軽井沢の貸別荘レンタルコテージ・ラーチ

ジャーマンの散歩

朝の陽ざしが寝室のカーテンを通して、心地よく寝息を

している男の顔を優しくなでている。暗闇の中をもがき

苦しんでいるうちに かすかな光を遠くに見た。

「うおっ」秀夫が目覚めた。「朝日だったのか!」

英雄は再び目を閉じて 日の光が顔から身体いっぱいに

入り込んでくるのを心地よく感じていた。

小さな商事会社を設立して25年 試行錯誤を繰り返しながらの

経営だった。時の政治 経済の大きな波に洗われて「もう駄目だ」

と思ってことが幾度もあった。

それでも25年 なんとかやってきたと言う自負が秀雄にはあった。

今は会社を長男の秀一に譲っている。

ログハウスの階段をトントン上がってくる足音がした。

つづく