daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

佳きところばかり見立つれ秋の月

2014年09月29日 | 気紛れ猫にゃん

夜空に三日月を望めば早やも沈んだあとで
今さらどこに探すこともできずただ懐かしむ
同じようにいつも変わり続けていても魅力的で
太っても痩せても恋しくてたまらない、そんな月

♡ 吾が想ひを知るや知らずや京の月 ♡

話は全く変るが、
四年前の日記、九月なのに30℃で一息吐いている私がいる
散歩では木陰ごとに立ちどまりポットのお茶を呑んでいた
今年もまだまだで今の室温は27℃、とは云えど爽やかな夜

☆ 言ふて欲し甘えても欲し秋の星 ☆

四年前は会話風な句を詠んでたんだなと懐かしんでみる。

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ふるびたるやうなるに老梅にやは

2014年09月28日 | 気紛れ猫にゃん

桜も梅も枯れ木に花をつけたような古武士の剛毅実直が感じられて
しかも梅は桜の華やかさを具えず寒気のなかで気丈に見えてならない
そんな想いを一句に詠んでみました。

文法的に合ってるか些か心もとなく
老梅(ろうばい)と読めば季語でないとされて気をつかいます アセ

ふるび : (意味)古ぼけた
「にやは」‥の表現にも京言葉の変遷を感じてしまう私なんです



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夜学子が舌頭千転師の句なれ

2014年09月26日 | 気紛れ猫にゃん

俳句をやってきた私がいて夜学子の私がいる
俳句に魅せられた私がいて舌頭千転する今がある
いったい面白くない修行を誰が続けられるだろう
ひとえに魅せられる句との出合いが私を駆り立てる
そして走りだして勢いづいて少々の坂は上っている

いやあ、夜学子という言葉があったのですね
夜学・夜学校は知っていたが、私は夜学子だった
俳句をやってから何も知らない自分に気づけて
一つ一つ憶えることで新たな自分に生れ変われる
そんな嬉しい気持を詠んでみました。




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蛇憑けば蛇に涙し病蛍

2014年09月21日 | 気紛れ猫にゃん
蛇が先か、蛍が先かと考えた
蛇に涙する私は蛍をも吾がことと想えた

蛇は犠牲者、蛍は自由・気まま、
自由に飛んで一生を終える蛍は幸せもの

犠牲者は弔われなければならない
弔われてこそ居場所にやっと戻れるのだ

私が係わった犠牲者は私が弔う
弔うとはその存在を最高に崇めることだ

崇められて傷ついた命は慰められる
崇める存在はどうしても無くてはならない命だ

崇めるべきを祟ってはどうして救われるだろう
人は往々、崇めるべきを祟る言動をくりかえす。





崇むれば崇めらるるよ賢治の忌

2014年09月21日 | 気紛れ猫にゃん
私は宮沢賢治を過たず評価したい
人間性を侮蔑して詩を誉めたって駄目だ
そう想えない人が賢治に唾を吐いている

祟ることは祟られること
崇めることは崇められること
己の心の置きようで結果は決まる
それが世界の方程式、だれを恨むこともない
己の結果は己が導きだすのだから‥
そういったこと、私は今年の賢治忌に学んだ。

私が賢治忌にあたって書くべきは書いた積り
あと、少しだけ補足して終わりとしたい。

病葉が来しかたなれや秋ゆきゆく

2014年09月16日 | 気紛れ猫にゃん
病葉は夏の季語であり
この句は秋と合せて二つの季語が入る季重なり
しかも夏と秋の季違いになって問題視されそうで、
それでこの句の場合どうなの? 許される? 許されない?
お目に留まったなら御教授お願いしてみよう

そんなつもりでの掲載(ツイートも)に及びました。
よろしければお願いします。
いや、それよりも意味が通じていないかも知れませんが アセ

病葉  : 落ちる時期でないのに虫に食われたりで落ちた葉
なれや : 「‥だろうか、いやそうではない」の意
秋ゆきゆく:秋はどんどん先へ行ってるよ