daiozen (大王膳)

強くあらねばなりませぬ… 護るためにはどうしても!

ふじのねを采年の白つきみそう

2014年09月10日 | 気紛れ猫にゃん
月見草の品種には黄色があるらしいと噂されても
そんなこと気にせず堂々と咲き誇る正当・月見草か。
采年は秋の稔りに似合うが冠雪も月見草も夏でいい。

富士の冠雪が御坂峠・天下茶屋まで続く景観・情景、
太宰治はそこに雑じり気ない白を想像した‥と思う。
一点の曇りもない采年でなければ愛でられない想い。



冠雪の富士連峰に月見草

2014年09月09日 | 気紛れ猫にゃん
富士には月見草がよく似合うとは「富嶽百景」のフレーズ
待宵草と月見草を誤まって取違えたと貶められている太宰治
その真実はどうか、富獄百景に具体的に述べられている
太宰の間違いと早とちりした人たちがいるのは確かだろう
それで彼らは自らの間違いをどう取り繕ったのだろうか?
俳句歳時記に「待宵草を月見草と呼ぶ」とあるのは何故か?
歳時記が待宵草と月見草を明確に別けないのは何故なのか?
太宰治の間違い説だけは延々と一人歩きする事情はなにか?
太宰の間違い説を流した人たちを責めるつもりはないが
間違い説を流した人たちだけが守られるなら合点がいかない
その太宰の悔しさを詠む意味はちっともないと思いつつ
太宰の真実は明らかにしておくべきと思って詠んでみた。

然やは思ふ芥子か芥子か夜の秋

2014年09月06日 | 気紛れ猫にゃん
古典の表現はうつくしく想われて文語体で詠むのが好きな私は、馴染みのない言葉に戸惑いつつ傍らの古語辞典をよく引いている。遣いかたが拙くて意味を為さないことも多い。笑

然やは思うは否定文であり、「そう思うだろうか、否、思わない」の意味。
句意は「芥子か、いや違う、芥子だ。もう秋になるぜ。」程度の軽口。

曼珠沙華さてもコスメなアルラウネ

2014年09月06日 | 気紛れ猫にゃん
曼珠沙華には異名が多くついていて検索したら彼岸花のほかに死人花・地獄花・幽霊花・剃刀花・きつね花・捨て子花・歯っ欠け婆など出てきました。それにしても恐ろしいイメージが纏いついているのはなんでだろう。毒花に中った人は多かったのだろうけど、私の目には哀しく美しい。毒が内部から醸しだす魅力かも知れない。

想像上の毒花アルラウネは根茎が人型のマンドレイクの近親種とされ、魔女が黒魔術に使う。アルラウネがコスメに装って曼珠沙華になったのかも‥。