築30年以上の我が家
一番長く居て、一番使っているのに
何一つ自由にできない、一番嫌いな場所を
リフォームします!
子育て真っ最中の時には、帰宅してコートを着たまま
台所に直行
引戸一枚隔てた茶の間で子供たちと姑の楽しそうな声を
聞きながら、夕食の準備をしたものだ
台所にはストーブもヒーターもなく冬は寒さに凍えた
引戸をちょっと開けていると姑の
「○○ちゃん、寒いから戸を閉めろ」という声
私はおしんか!!
と、自分にツッコミを入れてまぎらわした。
姑が療養型病院に入院したのをきっかけにファンヒーター
を置き、ためにためこんだガラクタを捨て、少しは
スッキリさせた。
しかし、息子夫婦がここに住まないのなら自分たちの老後の為に
(私の居心地がいいように)リフォームしようという思いが
ムクムク湧いてきた。
この台所最後の夜、食器を片付けて流し台の上を拭いて
今までありがとね~
と、つぶやいたら、不意に涙がポロポロこぼれた
悔し涙でもうれし涙でもない
私の様々な心の内を見てきたであろう台所に
感謝の気持ちが湧いたからかもしれない。