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単式簿記 「Q&A確定拠出年金入門」

2016年01月10日 | 確定拠出年金

Q2 統制経済というのは聞いたことあるけど。

A その統治の仕掛けの数ある中のひとつは、国の会計制度・公会計(税金の使い道を明らかにするため昭和二十二年に法律化された財政法並びに会計法による会計)を、単式簿記(経済的取引を現金出納帳等を用いて記載することで、期中の収支と現時点の残高を簡単に把握できる会計方式。資金の収支重視で、財産・債務は二次的になる。)で行うというものでした。官僚の使い勝手が良い仕組みで、だぶつきや先送りが許容されました。例えば、〈借入れ〉が〈収入〉扱いされる類のものでした。そのような国家統制計画経済(計画を統制する国家運営)の仕掛けによって、復興に取り掛かりました。

Q2 戦後混乱期の緊急措置だったんですかねぇ。緊急が永続化したみたいですけど……。

A その判定は、歴史の審判に任せましょう。国家統制計画経済は経済界の三種の神器と右肩上がり経済と相まって、急速に日本経済を復興させました。一〇年後の昭和三十一年(1956)には「もはや戦後ではない」と言われ、日本型資本主義が成功しました。

Q2 そうでしたか。

 

 

 

出所:「Q&A確定拠出年金入門」


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