(2)新規加入員数の激減
Q 厚生年金基金から掛け金引き上げの知らせがあったが、どうしてだろう。
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Q こんにちは!
A どうぞ、お座りになってください。ムシますねぇ。
Q でも、ここは涼しいよ。
A おかげさまで、私は腰痛が出て参っています。
Q 傍目には分からないやつだね。お大事に!
A ありがとうございます。それで本題は?
Q それが、会社の基金から、掛け金を上げると言ってきたのだが。
A それは加算年金分ですねぇ。ここでは、その辺のことはよくわからないんですよ。詳しくは基金さん聞いてください。
Q うん。分かっているんだが、今日はもっと一般的なことを聞きたいと思って・・・・・・・。
A 総論話でいいんですね。
Q そういうこと。
A 加算型基金では、退職金の一部を基金に移して、一時金の年金化を図っていますよね。
Q そうみたいですねえ。
A そこで、年金数理計算をすると、各種予定数字の変動に伴い掛け金を引き上げざるを得ないことがあります。
Q 予定数字って?
A 予定利回りとか予定加入員数とかがあります。
Q 利回りが低ければというのは分かるけど、社員数って?
A ええ、毎年新入社員が定期的に一定数入社してきた右肩上がり経済では、そういう心配はなかったのですが、それでは数理計算が成り立たなくなるんです。
Q たしかに、最近は新入社員が入ってこないよねぇ。
A そうしますと、数理計算に基づく計画経済は機能しなくなるんですねぇ。掛け金も引き上げざるを得ないということです。
Q 会社って計画経済なの!
A いえ、日本の年金・企業の年金は数理計算で収支の予測をしていますので、その意味では計画経済と言っていいんだろうと思います。
Q そういうことなのか、だったら随分時代離れしているねぇ。いっそのこと、じゃあ、数理計算のいらない年金ってないのかな。
A それは、最近、企業年金の世界で実験が始まった「確定拠出年金」でしょう。
Q 401K!
A そうです。日本のインフラは総じて時代遅れになってますから、変わらなきゃあならないのでしょう。
Q 世界に打って出て経済活動しなければ日本は生き延びれないんだから、日本のインフラの再建設が必要なんだ。
A ええ。日本の年金制度にもそういう意味で401Kの実験が始まったといえるでしょう。
Q 新しいインフラなんだ。
A 試行錯誤が続くでしょうが、ひとつの起爆剤にはなりえるでしょう。
Q 掛け金引き上げの背景には随分と難しいことがあるんだねぇ。いやあ、ありがとう。大きな話になって楽しかったよ。
A 楽しかったですか。大味すぎましたけど・・・・・・・。
Q 腰をお大事に。
A ありがとうございます。
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