暑い日が続いております。体調など崩されないようお気をつけください。
私は山登りが趣味ですが、山登りではこまめに水分補給をするように言われます。
喉が渇いたなぁと思ったときには、すでにカラダのなかの水分量はだいぶ減っているそうです。
ですので山では喉が渇いてから飲むのではなく、こまめに水分を摂るようにします。
これは街中でも同じことと思います。こまめに水分補給しましょう!
さて、本日はエアコンの室外機について。
私は設計の仕事をしておりますが、設計の段階でエアコンの室外機の位置なども考えます。
私は自然住宅を指向しておりますことから、お客様の多くは「エアコンは使わない!」というお客様もいらっしゃいます。
その場合は、将来的にエアコンが取り付けられるように、コンセントは設置しておくとともに、室外機の位置を検討しておきます。
エアコンの室外機は、
・正面、背面に障害物がないようにすると同時に、ごみがたまらないように注意することが大切です。
・また空気が滞留したり、直射日光が当たる場所に設置してしまいますと室外機が熱くなってしまい、エアコンの効きがよくない場合もあります。
そこで、私の設計では日陰で目立たないところに室外機を設置することを心がけております。
また室内の壁内に冷媒管などが通らないように外壁に面して設置することを心がけております。
しかし先日竣工しました店舗兼用住宅では、
・南と西は道路に面しており、南側と西側に室外機を設置してしまいますと店舗をご利用になるお客さまの目についてしまうこと
・途中から部屋の間仕切りが追加となりエアコンも追加になったこと、
・当初予定していた玄関上の屋根上(パラペットで室外機は見えにくい)に室外機を設置することが建て主のご要望でNGになったこと
などから少々ウルトラCの設計をしました。
建て主には事前に、設置がウルトラCになること。どうしてもご要望は譲れないかの確認をするとともに、現場は非常に苦労すると思うこと、しかし現場監督には事前に伝え、了承を得るようにすることなどをお伝えしました。
そして建て主との打ち合わせの終了直後に、図面を修正し、工務店さんや現場担当の監督さんに図面や経緯をメール送信し、その後に電話をかけて改めて経緯を説明し、ウルトラCの工事になるが、可能かどうか?を確認し、OKをいただいておりました。
しかし実際に工事が始まりますと、案の定、設備業者さんと大工さんから質疑が、、、
設備業者さんの言い分も大工さんの言い分ももちろん理解できましたし、私もできれば、ウルトラCの工事はしたくありません。
ですので、設備業者さんや大工さんに、建て主様のご要望をかなえるためにはどうしたらよいか?他によい案はないかなどを確認しましたが私のウルトラC案以外にはよい提案はでてきませんでした。建て主さまからのご要望にお応えするには致し方ないことを再確認し、ご納得いただきました。
私としましては事前に現場監督さんにはお伝えし、かつ電話でも事情やルートを説明していたにもかかわらず、それらが設備業者さんや大工さんに伝わっていなかったことを非常に残念に思ったことに加え、あろうことか設備業者さんや大工さんが苦労したことを、現場監督さんが建て主に陳情してしまったことにより、反対に建て主さまから私は怒られる形になってしまいました。
建て主さまのご要望に応えるために苦労して考えた案があだになってしまった形ですね。こんなことなら、できません、とお応えして室外機を玄関の上に設置すればよかったと改めて思いましたが、これもよい経験です。
設計はひとつとして同じ土地はなく、ひとつとして同じ設計はありません。同じようにひとりとして同じ建て主さんはおりません。
すべてが日々勉強だなぁと改めて思った現場でした。
話がだいぶ脱線してしまいましたね。これでは愚痴です、、、
室外機は、日陰に設置する、太陽が当たる場所に設置してしまっている場合は、日除けを設置する、その際、前面や背面に風の通り道を妨げるような障害物は置かない、置いてある場合は撤去する。
もちろんフィンなどにゴミや葉などがついている場合はきちんと掃除する、など室外機が十分に力を発揮できる環境を整えてあげましょう。
ひと・すまい・くらし
新井 伸宏