ソニー製品は昔から無償修理期間の1年を過ぎると故障するという都市伝説みたいな事例が多く、まことしやかに「ソニータイマー」なるタイマーを内蔵していて1年以降に壊れやすくなって新製品を買わせるんだ…っつーようなウワサがあったりします。
まぁ新技術や独自規格が大好きなソニー社ですから、その辺を揶揄してソニーにはそれだけのタイマー仕込む高度な技術があると皮肉ったりもするわけですが。
このへんはソニーのエライ人も「ソニータイマー」っつー言葉があってソニーの製品が比較的壊れやすいことを認識してるようでして、そう言った趣旨の発言があったりなかったり。
なぜそうなってしまったのかは諸説あるわけですが、枯れた技術よりも独自の新技術を採用することの多いソニーですから耐久力の検証とコストパフォーマンスのバランスが見切れないまま製品を世に出す体質なだけに仕方ない部分なんでしょうかね。
アタクシも一つ仮説を思いついたんで、つらつらと垂れ流してみようかな、と思います。
ファッションブランド好きな諸氏はモノがなにであるかにかかわらずそのブランドであることが重要で、たとえばファッションブランドが好きな人は服からカバンから挙げ句の果てはメガネや下着までそのブランドにこだわるそうですな。
ヴィトンやコーチなど、そのブランドが販売する商品であればなんでもほしがり、商品どころか紙袋やリボンまで収集の対象だったり。
とりあえずそのブランドのショップに行ってまだ持ってない商品や限定商品や新製品を買いあさる。
実はソニーファンにもそういう部分が少なからずあるようで、ソニー製品であることが重要だと感じるユーザーが結構いるんだそうですよ。
一般的には家電やデジタルアイテムを購入するときってのは、写真を撮るためにデジカメを買う、仕事やインターネットの為にパソコンを買うってかんじで「○○したいから」「必要だから」という理由で購入を決め、その次段階としてどのメーカーのどの型番製品を買うのか比較検討するっつー順番なんですけど、ソニーファンはどうも順番が逆のようで「ソニーが○○という製品を新発売しました」という情報を聞きつけるとどうもその商品が欲しくなるケース、つまりブランド買いと同じ感覚で「ソニー製品が」欲しいってのがスタートなんですね。
ですから一般的なケースだと購入決定→選定→購入→使用って段階を踏むのに対し、ソニーファンは製品情報入手→購入→???となるわけです。
さてここで???にはなにが入るんでしょうか。
目的が「○○したいから」「必要だから」ではなく、「ソニーの新製品が欲しい」ですから購入した時点で目的はすでに達成されてしまいました。
当然必要に迫られての購入ではありませんので???に入る多くは「買ったは良いけど使う機会はそんなにないな…」となるわけですな。
従って使用頻度はそんなに高くないわけですよ。
ここで一つ工業製品の特徴を表すお話を一つ。
工業製品には当然故障がつきもので、このエントリのテーマであるソニータイマーも故障にまつわる話題です。
で、その故障ってのは、製造間もない初期の故障が一番多く、中期の低故障率の安定期を経て、経年劣化が始まる終盤期にまた故障率が跳ね上がるという統計があったりします。
初期に故障が多いのはパーツの組み合わせである工業製品の宿命で、どこかのパーツ自体が最初から不良で動作しない、どこかのパーツの耐久度が極端に低く、使用するとすぐに劣化する、組み立ての不良等でどこかのパーツが破損しやすくなって故障する…などでいわゆる初期不良要因なわけですが、これらを乗り越えると故障要因が極端に少なくなって低故障率で安定する中期を迎えるわけです。
そして製品寿命を迎え、パーツの劣化が始まりまた故障率が跳ね上がる…とまぁこんなかんじです。
んでこの統計をグラフ化すると、バスタブの断面のような曲線となることからバスタブ曲線と言われています。
元々買った瞬間から故障していて一切動かない状態ってのも最初は動いてたけどちょっとしか使ってないのに突然壊れたってのも分類上はおなじ「初期期間不良」なわけですよ。
一口に「パーツの不良」といっても、元から壊れているケース、通常の耐久性能を満足していないケースなど色々あって、耐久性能が落ちるパーツが混在していた製品はある程度の稼働には耐えた上で耐久性能が限界を超えたパーツが壊れて製品が故障するわけです。
もしも製品に初期不良要因が存在しているとすれば、ヘビーユースであればだいたい1~3ヶ月程度で故障しますから、多くのメーカーが採用している無償修理期間1年ってのはこの辺の数字に使用頻度を考慮して決められている期間と言えます。
保証期間中は通常の使用において故障した場合は無償修理しますよってのはべつにサービスでもなんでもなく、元々製造側に故障要因の責任がある可能性が高いから直させていただきますってことなんですね。
さて、ここで「稼働率」という言葉がでてきましたけど、ソニー製品ファンのハナシに戻すと、購入した時点で満足し、元々必要に迫られていたわけではないので使用頻度はそんなに高くない…って事を書きました。
コレがどんなことを招くかというと、本来メーカーが想定した使用頻度つまり稼働率で製品が動いていれば無償修理期間で洗い出しされたはずの初期不良要因が、極端に低い稼働率によってまだ洗い出されずに残ってしまうのではないか、と。
ソニータイマーとは、けっしてソニー社の製品が極端に1年前後で壊れやすい仕組みなわけではなく、ソニーを愛するが故にソニー製品を所有したことで満足したユーザーが特に製品をヘビーに使うことなく無償修理期間を経過してしまうが故のパラドックスなのではないか、と。
まぁ新技術や独自規格が大好きなソニー社ですから、その辺を揶揄してソニーにはそれだけのタイマー仕込む高度な技術があると皮肉ったりもするわけですが。
このへんはソニーのエライ人も「ソニータイマー」っつー言葉があってソニーの製品が比較的壊れやすいことを認識してるようでして、そう言った趣旨の発言があったりなかったり。
なぜそうなってしまったのかは諸説あるわけですが、枯れた技術よりも独自の新技術を採用することの多いソニーですから耐久力の検証とコストパフォーマンスのバランスが見切れないまま製品を世に出す体質なだけに仕方ない部分なんでしょうかね。
アタクシも一つ仮説を思いついたんで、つらつらと垂れ流してみようかな、と思います。
ファッションブランド好きな諸氏はモノがなにであるかにかかわらずそのブランドであることが重要で、たとえばファッションブランドが好きな人は服からカバンから挙げ句の果てはメガネや下着までそのブランドにこだわるそうですな。
ヴィトンやコーチなど、そのブランドが販売する商品であればなんでもほしがり、商品どころか紙袋やリボンまで収集の対象だったり。
とりあえずそのブランドのショップに行ってまだ持ってない商品や限定商品や新製品を買いあさる。
実はソニーファンにもそういう部分が少なからずあるようで、ソニー製品であることが重要だと感じるユーザーが結構いるんだそうですよ。
一般的には家電やデジタルアイテムを購入するときってのは、写真を撮るためにデジカメを買う、仕事やインターネットの為にパソコンを買うってかんじで「○○したいから」「必要だから」という理由で購入を決め、その次段階としてどのメーカーのどの型番製品を買うのか比較検討するっつー順番なんですけど、ソニーファンはどうも順番が逆のようで「ソニーが○○という製品を新発売しました」という情報を聞きつけるとどうもその商品が欲しくなるケース、つまりブランド買いと同じ感覚で「ソニー製品が」欲しいってのがスタートなんですね。
ですから一般的なケースだと購入決定→選定→購入→使用って段階を踏むのに対し、ソニーファンは製品情報入手→購入→???となるわけです。
さてここで???にはなにが入るんでしょうか。
目的が「○○したいから」「必要だから」ではなく、「ソニーの新製品が欲しい」ですから購入した時点で目的はすでに達成されてしまいました。
当然必要に迫られての購入ではありませんので???に入る多くは「買ったは良いけど使う機会はそんなにないな…」となるわけですな。
従って使用頻度はそんなに高くないわけですよ。
ここで一つ工業製品の特徴を表すお話を一つ。
工業製品には当然故障がつきもので、このエントリのテーマであるソニータイマーも故障にまつわる話題です。
で、その故障ってのは、製造間もない初期の故障が一番多く、中期の低故障率の安定期を経て、経年劣化が始まる終盤期にまた故障率が跳ね上がるという統計があったりします。
初期に故障が多いのはパーツの組み合わせである工業製品の宿命で、どこかのパーツ自体が最初から不良で動作しない、どこかのパーツの耐久度が極端に低く、使用するとすぐに劣化する、組み立ての不良等でどこかのパーツが破損しやすくなって故障する…などでいわゆる初期不良要因なわけですが、これらを乗り越えると故障要因が極端に少なくなって低故障率で安定する中期を迎えるわけです。
そして製品寿命を迎え、パーツの劣化が始まりまた故障率が跳ね上がる…とまぁこんなかんじです。
んでこの統計をグラフ化すると、バスタブの断面のような曲線となることからバスタブ曲線と言われています。
元々買った瞬間から故障していて一切動かない状態ってのも最初は動いてたけどちょっとしか使ってないのに突然壊れたってのも分類上はおなじ「初期期間不良」なわけですよ。
一口に「パーツの不良」といっても、元から壊れているケース、通常の耐久性能を満足していないケースなど色々あって、耐久性能が落ちるパーツが混在していた製品はある程度の稼働には耐えた上で耐久性能が限界を超えたパーツが壊れて製品が故障するわけです。
もしも製品に初期不良要因が存在しているとすれば、ヘビーユースであればだいたい1~3ヶ月程度で故障しますから、多くのメーカーが採用している無償修理期間1年ってのはこの辺の数字に使用頻度を考慮して決められている期間と言えます。
保証期間中は通常の使用において故障した場合は無償修理しますよってのはべつにサービスでもなんでもなく、元々製造側に故障要因の責任がある可能性が高いから直させていただきますってことなんですね。
さて、ここで「稼働率」という言葉がでてきましたけど、ソニー製品ファンのハナシに戻すと、購入した時点で満足し、元々必要に迫られていたわけではないので使用頻度はそんなに高くない…って事を書きました。
コレがどんなことを招くかというと、本来メーカーが想定した使用頻度つまり稼働率で製品が動いていれば無償修理期間で洗い出しされたはずの初期不良要因が、極端に低い稼働率によってまだ洗い出されずに残ってしまうのではないか、と。
ソニータイマーとは、けっしてソニー社の製品が極端に1年前後で壊れやすい仕組みなわけではなく、ソニーを愛するが故にソニー製品を所有したことで満足したユーザーが特に製品をヘビーに使うことなく無償修理期間を経過してしまうが故のパラドックスなのではないか、と。
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