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氷月神示 銀雫の16

国之常立神より皆様へ

さて、もう少し兜率天の話を参りましょう
…それからが大へんでした
初日は機嫌良くすませたと思われたメッテッヤでしたが、洋館の2階にある白いベッドに寝かされて、目覚めた翌朝から泣き始めました
彼にとっては初めての環境で、見るもの何もかも珍しく、喜んでいたのですが、朝目覚めてみるといつも来られるはずのお父さま(サマルト)がいつまで経っても来られない
わんわん泣き出しました 
「お父さまあ! …どうしてぼくを置いて行っちゃったのー?!…さみしいよう…」
彼はお釈迦様の養子になったので、遠い未来まで、育ての親のサマルトとは絶対会えない決まりなのですが、彼は愛の気でできていたので、ことさら父を慕う気持ちが強かったのです
広目天と増長天が来てなだめようとしても、全く聞き入れません
1日、2日、3日が経ち、「朝」から「晩」まで泣いて部屋から出ようとしないので、広目天達もうんざりしてきました
4、5日が経つと子供が苦手な増長天はもう、我慢ができないと言い、穏やかな広目天も困り果て、2人で部屋へ行くと、
丁度メッテッヤは壁にかけて寄せられた、床までの長さの白い気のカーテンに1.5m位よじ登り、両手両足で抱え込んでくっついたまま、ふんわり柔らかい霧状のカーテンに顔を埋めて何度もほおずりし、すすり泣いていました
「お父さまあ、お父さまあ、……」
メッテッヤは父がよく、白い霧にも変身するので、白いカーテンを父と思い込んだのです
さすがに二人は呆れ、広目天がメッテッヤの背中の衣服をつかみ、
「こらこら、おい、」
と言って離そうとしても、メッテッヤは必死でカーテンにしがみつき、離れようとしません
強い力で後ろに引っ張ると、嫌がるメッテッヤの幽体の指先が、まるでヤモリの手の吸盤のように気のカーテンとひっつき同化し、カーテンの各端が引っ張られてびよーんと細いおもちのように伸びた
ついに何度も引っ張ってようやく引きはがしたが、メッテッヤはまたベッドにつっぷしてえんえん泣いている
広目天はメッテッヤが天界の野原で、幻のバッタと仲良しだったらしいことをサマルトから聞いたことを思い出し、背後から、
「メッテッヤ、外に出てみないか? 野原にはバッタがいるかもしれないよ」
と声をかけてみた
するとメッテッヤは泣き顔を上げて、
「バッタ? いるの?」
そして、とうとう二人と外に出た
野原に行くと、メッテッヤはしゃがんで幻のバッタを見つけ、少し機嫌を直した
また、ふだんは寡黙な増長天が相撲に誘ってみると、メッテッヤは泣きぬれた赤い顔のまま、もくもくと、大きな増長天と小さな体で押し合いをし出した
思いの外、長い時間押し相撲に熱中し、もう泣かなくなったので、見ていた広目天もようやく安心した

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