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氷月神示 銀雫の26

国之常立神より皆様へ

(2008年に幽体のAさんと、導師のBさんが会ったのは数回にわたりますが、便宜上複数日の出来事を一つにまとめる場合があることを、ご了承下さい)

…私は以前に当時のBさんは年甲斐もなく、恋に苦しんでいたと言いました
信じられんことですが、彼は前年の2007年にAさんに昼間邪霊を送って25日間気の術で戦う内に、彼女の正々堂々とした戦いぶりや、慈愛あふれる優しさを感じとり、我知らず心惹かれるようになっていたのです
彼女は彼のようには卑劣な手を使わなかったし、送り込まれる邪霊や式神を決して憎まず、助けて昇天させてやろうという一心で戦っていました
例えば騎士道のように、気の剣を落とした式神が拾うのを待ったり、怒った式神に逆襲されて傷ついた邪霊をAさんがかばい、式神を退けたりもしました
…Bさんにとっては見たこともないような光景で、ビジネスマンの彼は長いこと競争社会に明け暮れ、人をふみ越えて行くのが当たり前だったので、新鮮で思いがけなかったことでしょう
彼は意地になって手持ちの新しい邪霊を送り込んでは戦い続け、85体と多数の式神を全て祓われて失い、最後の日に崇めていたさたんを呼び出した
さたんは座り込んだうらめしそうな黒い山犬のようで、見るのも気味悪かったが、彼はAさんの所に行って下さいと頼んだ
ところがAさんは3時間以上の激闘の末、それを祓ってしまった
さたんは天使に戻り、ありがとうと言って、昇天したのです
これにより、Bさんがいたイ○ヤに数千年にわたり君臨していた?さたんは居なくなった
Bさんは敗けたと悟ると、憤怒の形相で、それまでこもっていた部屋で座っていたひじかけ椅子から、立ち上がった
(このまま、引き下がりはせんぞ…!)
しかし、同時に彼は自分の心の中に彼女が住みついて(遠方なので顔ははっきりわからないが、)離れなくなっていることに気がつき、がく然とした

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