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氷月神示 銀雫の69

クニノトコタチノカミよりミナサマへ

また数日経ち、ある日の夜翠さんが一人で寝ていると、(彼女は宵っ張りで家族はどちらかというと早寝なので) 魂の兄のイエス様(=羽根のない天使の姿)が、幽体のエディを連れて来られた
翠さんは知らなかったが、イエス様はここ数日、改心したエディの身についた悪い気の術をはぎ取り、良い術だけ残し、更に精神的な特訓を開始しておられた
欲を無くしきれいな心にし、平常心を養う特訓だ
それは、エディにとっては大変なことだった
イエス様は、エディを翠さんに会わせれば、彼の心が乱れやすいのを承知で、訓練として何度も会わせ、彼に邪心、雑念が出るかを見られた
当然、初めて訓練で連れて来られた時のエディは、眠りかけていた翠さんを見て、大喜びしかけ、おお…とつぶやいた
早速イエス様が注意し、心を乱さずに翠さんと会話しろとおっしゃった
(霊、つまり幽体はテレパシーで会話する
幽体から思念や言葉の波動を発すると気のもやとなり相手に届く
それが相手の幽体に共鳴すると、気のもやは相手の母国語の波動に変わり、相手にも聞こえて理解できる)
翠さんはエディと心で対話し、彼が元気そうなので安心した
しかし、エディが雑念が出るたびにイエス様から強く叱責されるので、気の毒に思った
が、これが彼を強くすることになるのだ
イエス様は、幽体のエディに、お前は我々の仲間になったのだから、新しい名前をつけよう、とおっしゃった
神様から名前を賜(たまわ)ろうということになり、エディはパウロという呼び名をいただいた
その理由として、昔熱心なユダヤ教徒のパウロは、クリスチャンを迫害しては連行していた
ある時、彼は道でキリストの霊に出会い、それ以来改心して弟子となり、諸国を伝道したことは、あまりにも有名な話である
それにあやかり、180度改心した男として、パウロの名前を名乗るにふさわしいということになった
ところがこの時はまだエディも翠さんも知らなかったことであるが、実際にエディは聖徒パウロの生まれ変わりであり、この難役をこなすために神様よりつかわされた者であった
エディがその事を知るのはずっと先になってである
(彼がイエス様の厳しい特訓を全てクリアしたのは、それから3年程後であり、その頃彼は、自分が真のパウロであると知らされた)

(これは、私の説です)

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