私は転職組で今の会社は3社目です。
最初の会社で一番長く勤務した部署は、ある支社の総務部総務課。対応する本社の組織は管理本部の総務部や法務部、人事部、人材開発部などでした。
もう時効かとは思いますが、あるとき社内で労災事故が発生しました。担当するのは安全部で、本社にも安全本部があります。人事部から報告を求められたので、安全部が安全本部へ提出した事故報告を人事部にも届けたところ、「人事部が作成した書式ではないので受けつけない」と言われてしまいました。書く内容は同じなのに、形式が違うからダメだというのです。
そのくせ「本社のいうこと」「本社では」といつも言ってきます。「本社というなら、本社内で書式くらい統一しろよ」と心の中で思ったものでした。
ですから社内で書類を提出するときは、例えば人事部なら「管理本部人事部」としていました。彼らは発信者を「本社人事部」のようにしていましたが。ささやかな抵抗です。
一方、2社目では本社の人事部に所属していたことがあります。できるだけ本社の管理部門内で仕事などを調整したうえで、支社の担当者に対してお願いするよう心がけていましたが、どのように受け取られていたかは定かでありません。
ただ、今でも「全社的な立場で立ったらどうすべきか」という視点だけは忘れないようにしているつもりです。