「居神の星」の’おう湾’は、朝を迎えていました。
金剛石座に在る12球星団の一等星「ゐってつ」が、天頂に昇り、
西の水平線に向かい出すと、筍の’ソラタケー’も伸びが止まっていました。
’はしれ’は、”キビキビ団”の効果が切れて襲って来た、10倍の疲れと闘いながらも、
’ミカタの塩’の入った、アン入り白饅頭を食べ、丈が1メートル超の’芝っ’になり、
下で見守ってくれている安心感に、手の爪に装着され、10個の’鉄歯’になって支える、
赤い手と赤バットの大蝙蝠の力を借りて、お宝のノラ印の’サジ加減布袋’が現れ、
宙に浮いている所まで登って来ました。
しかし、掴まっている所からは、どうしても手が届かず、時間だけが過ぎていきます。
もう、’芝っ’を信じて、お宝に飛び付いて、そのまま落下しようかと、腕時計を見て
「もう、間に合わない、、」’はしれ’は、愕然としました。
取る事に夢中になり、時間を考えていませんでした。「居神の星」現在、08時55分。
’おう湾’地区お宝探し、制限時間まで残り、5分。下からは、お爺さんの声が、、。
つづく。