わふわふの四方山日記

諸行無常の人生について色々書いてます。

袋とじは男のロマン

2013-10-03 06:15:16 | 日記

 

 「アサヒ芸能」という週刊誌がありましてね。エロと博打ネタで誌面のほとんどが埋まる典型的な3流ゴシップ誌なんですが、特定の分野に限り他誌の追随を許さない強みを持っています。通称アサ芸。ちなみに朝日新聞とは全く関係有りません(発行は徳間書店)。

 

 それはヤクザ・極道といった、いわゆる裏社会の住人事情。彼らの世界では会議・会合・人事異動はしょっちゅう有りますし、節目の儀式や儀礼は欠かせません。一般社会と何ら変わりない。ただ、それらの行動が報道されることは通常の新聞雑誌等においてはごく稀です。抗争や不祥事は大々的に扱われますが、通常活動はほぼ無視状態。

 

 ヤクザや極道の日常生活なんぞ一般人はとんと興味が無い。興味が無いということは需要が無い。だから取り上げる必要が無い。大抵の新聞雑誌はそう判断します。

 

 しかして世の中は広い。裏の世界を生き抜く彼らの日常を覗き見たい、そういう奇特な連中がごくごく少数ですが存在いたします。何を隠そうあたしもその一人だったり(笑)。

 

 そんなあたし達の救世主が、アサ芸なんですわ。幹部末端問わず幅広く長期間に及ぶ綿密な取材と、それに依って導き出される精度の高い今後の業界動静はお見事。他誌の追随を許しません(ていうか追随するトコねえよ)。

 

 今年のお盆に、某組織の六代目が中興の祖である三代目の墓参に訪れた際には、新幹線を降りるところから始まって墓に手を合わせるシ-ンまで、至近距離からグラビアを撮っているんですぜ。極道の大親分がですよ、身内以外に目の前で写真を撮らせるなんてことが有り得ますか有り得ない。しかし有り得るのがアサ芸クオリティ。しびれるぅ憧れるぅ。

 

 なぜアサ芸がこれほど裏社会からの信頼を勝ち得ているかというと、彼らやその組織について予断や偏見を一切廃した記事を載せているからなんですね。かといって同情するわけではない。あくまで中立の立場。そんな姿勢が彼らの心に響くものがあるから可能なんですな。

 

 是非はともかく、アサ芸と裏社会の関係がなんだか微笑ましくおもえるのでした。アサ芸、おそるべし。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。