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木造住宅と地震 2

きのう、最初のほうだけを見た 「ビフォーアフター」。

阪神淡路大震災を乗り越えた家でした。

ただ、建築当初のモルタル壁の上にサイディングを張っていた家でしたが、そのサイディングをはがすと壁に大きな亀裂がありました。室内から見ると、筋交いが 一体になっているべき柱から離れていました。初期の大きな振動にぎりぎりふんばり、柱からはずれたのでしょう。

その家は、一見すると家の(平面的な)形が悪そうで、 「ちょっと(地震には)危ないかな」 と思うような家でした。それでも大地震に耐えたんですね。解体した内部は、構造材が腐っているような部分が (ぱっと見) ないように見えました。

震源からの距離や方向で状況がぜんぜん違いますから一概には言えませんが、「 構造体が健全であれば、なんとか持ちこたえるんだな~ 」 と思いました。

311で、関東では、ほとんどの木造住宅は無事でした。 その時の地震波が幸い、木造住宅を倒すようなものではなかったというのはあります。

当時、瞬間的に「どれだけの家がつぶれたか・・」と思ったけれど、「つぶれた」話は(ほぼ)なく、意外に感じました。もちろん直下型の地震の場合にはもっと違う状況にはなると思うけれど、この時も、「木造住宅も結構大丈夫じゃない」と思ったものです。なにしろ、耐震診断をすれば 基準が「1.0」のところ「0.2」や「0.3」なんてざらにあるんです。

ふと思い出したのが、マニハウス。 3月12日に上棟式をしました。

3月11日には、骨組みは全部出来上がっていました。骨組みの軽い状態だからよかったとも言えますが、ただ、家の地震に対する強度は、壁のボードを張ってその強度になるものでした。

以上からも、

・古い木造住宅であっても、構造体が腐ってダメになっていない
・筋交いが適切な個所にある
・1階より2階が異常に重くない

であれば、状況によっては大地震で持ちこたえる可能性があるという事です。
そして

・現在の法規に規定されている基準と方法にのっとり補強

してあれば、大きな地震でも 即つぶれる 可能性は低くなるという事です。
その確率については何も言えませんが、でも、やれば効果がある事は確かです。

以上はあくまでもおおまかな話で、気になる方は、まずは地元行政でやっている耐震診断を受けられる事をお勧めします。

**

ちょっと別件で、LWH002 のMさんのブログを読んでいて、311当時のブログ記事に偶然出会いました。

その中で Mさんが・・・

「 Sさんこの家は耐えましたよ! 」

と書かれてあった部分に目がとまり・・・ 涙が出そうになりました。
MさんとMさんの家が大丈夫だった事がよかったのですが、、、
あの時の、みんな必死だった状況、気持ち が蘇りました。

( 311以降・・・より涙もろくなった気もします。 )



関連

・ 木造住宅と地震 1

・ 木造住宅と地震 2

・ 古い家はダメなのか

・ 家を直すということ

・ 震度6強

・ 木造耐震診断とは

・ 木造住宅は地震に弱いのか


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