擁壁がある土地・・・とはつまり 崖地 または 勾配のゆるやかな斜面地 です。
そこに擁壁をつくり、地盤面が平らな宅地を作る 造成 という事が
昔から行われています。
土地探しをする場合に、そんな土地の情報に出会う事もあるでしょう。
個人的には、魅力は感じますが、買う事はないと思います。
擁壁がある土地のメリット・デメリットについて簡単に書いてみます。
■ メリット
眺望・・眺め がいい！
北斜面でなければ、まあ『日当たりがよい』。
■ デメリット
確実に予算がかなり余計に掛る。
大地震の時の心配。
とまあ、誰でもがわかる、当たり前の事です。
私が「買わない」というのは、やはり”デメリット”が大きいから。
「 擁壁があるんだから安全なんでしょ！ 」
単純にそう思って買ってしまう人・・・・ いないと思うけど
本当に注意して欲しいです。
擁壁は、建築の「工作物」というものに該当し、
1）確認申請を出し
かつ
2）完了検査を受けなければいけません。
検査を受けていれば 【検査済証】 というものが発行されています。
古い擁壁は、、まずそれをやっていません。
（不動産屋には絶対にその２つの事を聞いてください。）
家を建てるには、その擁壁を作り変える必要が出てきます。
または、杭を打って、その擁壁に力が加わらないようにしなければいけません。
どちらにしても、高さや長さによりますが
200万円くらいから の金額が掛ります。
さらに、その擁壁が崩れた場合、下の土地に被害を与えれば当然
自分の責任になります。
違う言い方をすると
上の土地の擁壁や斜面がくずれ、自分の家が被害を受ける
事もあるという事です。
家だけの被害ならまだしも、命に関わる可能性も高いです。
それがわかっている上で、「どうしても」というのなら
人生において 「メリット」をおおいに楽しみ、味わってください。
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写真は 崖上に建つ LWH００２ という家です。
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http://s-coco.net/works/LWH2/LWH2_0.html
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施主は、土地探しの中で一度はあきらめたのですが、
どうしてもあきらめきれずに、この土地を購入しました。
もちろん デメリット は十分承知の上です。
ただ、バクチで家を建てたわけではなく
ちゃんと杭工事をして、コンクリート造レベルの基礎の家を作りました。
（家は木造）
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土地を買った時、崖側には白いアルミのフェンスがありました。
（完成時の、１階ダイニングキッチンから崖側を見たところ。白いアルミのフェンスが窓からの景色を半分つぶしている）
予算の都合上、家を建てた時にはそれを残したのですが、
「将来はそのアルミのフェンスはなくす」と宣言し、数年後、崖側に、ウッドデッキを作りました。
崖地のメリットを十分に楽しむ事ができるようになりました。
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