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老い と すまい

Old

人は必ず歳をとり、肉体的に老いていきます。生き方としてそれをどうとらえていくか・・・、悲しいと悲観するか、1日1日を大切に元気に生きよう と思うか、それは人それぞれですが、生きている以上、毎日を 幸せ と思っていきたいものです。

若い時に手に入れた家が、歳をとった時には辛くなる事は、若い時には理解できません。しかしそれが現実です。若い人にはなんでもない段差が辛くなります。掃除が大変に思うようになります。物の上げ降ろしが辛くなります。状況を判断できる範囲もせばまります。

大きな家や3階建ての家は、高齢になった時、辛い家になってしまいます。

だから、高齢になった時の理想の家は、平屋やマンションのように、ワンフローアーで行動ができるものです。



ただ、私は、勾配をゆるく上り下りが楽な階段ならば、2階があってもいいと思っています。家の中を上下に移動する事、視線や場所が変わる事は楽しい事です。元気さ、体の状態というのは人それぞれですから、一律的に 高齢者の家=ワンフロアー と決め付ける必要はないと思います。バリアフリーという事も。



自分が建てた(手に入れた)家で一生をまっとうできるのは幸せな事ですが、ある時点で、一度 「これから」 を考えてみる必要があると思います。

住み続けるのであれば、「これからの家」 に仕様変更する、または、建替えたり住み変えたりするという事を。

それをいつやるのか・・・・

家を作り変える、暮しを変える、というのは大変なエネルギーを必要とする作業ですから、できるだけ精神的にも体力的にも余裕があるうちにやるほうがいいでしょう。できれば60代のうちには。。

建替えたり住み変えるのが一番簡単で楽ですが、そうは言っても誰もが簡単にできる事ではありません。早めにある程度の規模で改修するか、または できる範囲で改修していき、「これから」の暮しを 楽に、楽しくやっていくために、やさしい住まい にする事ができるといいですね。

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人生の後半に足を踏み出し、なんだか こんな事もしみじみと理解できるようになって来た気がします。

若々しい夢や理想も、「こらから」も、 両方見据え、やさしいすまい を考えていきたいと思います。




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60代からの家づくり



団塊世代・定年後の家



減築という考え



減築 のイメージ



昭和30年代の家 : きくさきハウス






写真は、葉桜と築40年くらいになる小学校の校舎。

華々しさ、若々しさの象徴と、時間 の共存。




シンプルで、自分(家族)らしい暮しが実現できる家 について話をしませんか!

家族が笑いあい、自分らしく丁度いい暮しができる シンプルで上質な住まい を提案します。

⇒ 志田茂建築設計事務所

住宅設計、リノベーション/リフォーム設計 ・ マンションリノベーション/リフォーム設計



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