(70代リノベーション。「集めた器を全部並べて暮らしたい」を実現 :上高田の家)
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を書いてから2年経ちました。
私の両親は元気です。それだけは本当にありがたいです。
父はもうすぐ90になります。今でも自転車に乗ってあちこち行ってます。先日は「ころんで頭打った」なんて事を言ってました。様子を見てましたが、それほどの事もなさそうです。
母も80代終盤。日常的に家事をこなします。
最近、実家の近所の、父母と同世代の人の家で、介護の問題が表面化しました。
遠くに住んでいるご子息(定年されている?)が泊まり込みで、家の中を片付けされていました。
それをなかば「うらやましい」という気持ちを含んで母が話しをしました。
(聞くのは初めてではなく。何度も聞いています。しょうがないと思っています。)
それを聞いて私は言いました。
「うちだって、いらない物捨てればいいじゃない」
そして母が言いました。
「それがおっくうなんだよ」
以前は、「物を処分する事」が「自分が死に向かう事」
みたいに考えていて 「物を捨てる」事をしない理由にしていました。
それを元に書いたのが前回の
です。
今回はその続編です。
すでに書いてしまいましたが、
高齢になって「物を捨てる」「物を整理する」事がイヤなのは、、
「自分と死との距離感」を意識してしまうという理由より
もっと本音で言えば・・・
「 おっくう 」
つまり
「 めんどくさい 」
なんだという事がよくわかりました。
それはわかります。
私だってそう思うし、現実的にそれがあるがために仕事場は書類やサンプルであふれてます。
断舎離できない、もしくは、やってももどってしまう人の多くも、「めんどくさい」に負けてしまうからです。
歳をとると、まず筋力が弱りますから、力がなくなります。
物を動かす事が辛くなります。
視力、バランス感覚、、、いろんな事が、
10年前どころか、数年前とでも違ってしまいます。
80代後半になって・・・ 物を捨てる って
無理でしょうね。
母は”物”について言いました。
「(物が)必要ないって言えば、必要ないんだよね」
ずっと前から私は、「片付けなよ」「捨てなよ」って言ってたんです。
もっと早くやって欲しかった (涙
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追記
母は、やっぱり 自分のタンスの中にあるものとか
「捨てる」と考えると、せつなくなるそうです。
「捨てる」行為が「死ぬのを待つ」みたいな気持ちになるんです。
人にとって思い出は大切なものだから
理解はします。けれど
もはや物に自分の気持ちをゆだねてしまっている。
物は変化を好みません。
物の量と思い出は関係ない。
自分で制御できるうちに片付けて欲しかった。。
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ここでわかる事は・・・・
「捨てられない」と言って、たくさん物を持ち続けても
本当に必要かと言えば・・
「必要ない」
ならば・・・
本当に自分のそばに置いておきたい物だけにして
早いうちに身軽になっていれば、、、、
どれだけ気楽に生きられる事か。。
物を持ち続ける事は、私の母のように
”その存在”を気持ちの片隅に持ち続ける事なのです。
気持ちの中にそんなものを持ち続ける
そんな事・・ 不要ですよね?
そんな事が気持ちの中に”重し”になるんです。
その”重し”がなかったら、、、
気楽ですよね。
どうですか?
あなたは違うかもしれません。
でも、私の母の事例は、きっと多くの人にもあてはまるように思います。
断舎離は、辛い事ではありません。
心の重しを取ることです。
そうしたら、生きるのが楽になります。
「死につながる」ではなく、まったく反対です。
回りにあるのは・・・
自分の好きな物だけ。
うれしいですよね。。
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誰にも、1年1年歳をとる事の不安はあると思います。
「変化」がおっくうになったり、「きらい」になったりもするかもしれません。
両親をみていて、そういう変化や言葉にはしない内面も、理解します。
私は「シンプルに暮らしたい」と思います。
物もそんなに多くはいりません。
ただ、間違って欲しくないのは
「シンプルに暮らす」=「物が少ない」
ではありません。結果としては「物が少ない」かもしれませんが・・。
あふれるような物には、ものすごいエネルギーがあります。
その「雑然さ」に心までも乱されるような気がします。
意味も無く 「もう無理」とか 「もうどうでもいいや」 とか
そんな事が頭をよぎるようになります。
何かを考えても常に雑然としてまとまらないようにも感じます。
思い出して「あれが欲しい」と思っても、それがどこにあるかを忘れ、探し出す作業が必要になります。そこでまた違う事に気をとらえ、「何しようとしてたんだっけ?」と、心に灯った「意欲の火」は、すでに消えています。
シンプルに暮らすのがいいと思います。
そのために
シンプルな家にする事をお勧めします。
シンプルな暮らしと家について書きました。
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