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螺旋階段は設計しません

この階段は・・・

2階のリビングからロフトへ上る階段です。

 

そのひと(施主)が、ここに座って、

紅茶を飲みながら

ゆっくり本を読んでいる

姿を想像しながら設計しました。

そのためのスポットライトも壁に付けました。

 

小さな家だから、

階段が単に上下階を移動するための階段

ではなくて 『場』 にしたかったのです。

 

ロフトの窓から入る光が室内を反射するうちに

柔らかくなり

この階段に届きます。

穏やかな『場所』です。

 

この階段の反対に窓があります。

階段に座って

ぼぉ~っと窓の外を眺めている

事ができる『場所』です。

 

なぜ私は螺旋階段を設計しないのか・・・・

今まではしていません。でも、

これからも「絶対しない」と決めた

わけでもありませんが・・・。

 

 

螺旋階段は省スペースだというふうに考えられますが、

実際はそんな事ありません。

(小さな家の場合には、採用できません。)

 

建物の構造と無縁で作れるという利点はあります。

床に穴あけて

くるくる回る階段がある・・・・

なんだかカッコいい~。

 

そう、、、

螺旋階段って、ある意味 オブジェ。

 

私は

螺旋階段で 『場』 を作る事ができません。

だから、、、、

たぶん、螺旋階段を設計しないでしょう。

 

 

それから、螺旋階段の外側に

板(プレート)が付く場合はいいのだけど

中心の柱から踏み板を持ち出しただけの場合

ぶつかってケガしそうな感じがして嫌なんです。

 

螺旋階段は鉄で作りますから

人の頭や顔がぶつかったら大変な事です。

 

**

昔の事ですが・・・

ワゴン車の後ろのドアが上っている時

先輩が、その存在を意識せず近づき

ドアの端におでこを強打したのを目の前で見ました。

ものすごく痛そうでうずくまってしまい、

その様子に、声を掛ける事もできませんでした。

それがトラウマで、鉄板の端を見ると、

その状景が浮かびます。

 

人の顔の高さ近くで鉄板の端があるのは怖いです。

 

その意味では

階段の側面をジグザク(稲妻型)に鉄で作った階段がありますが

その存在自体が恐怖です。

子供が居る家でその階段を作っている事例をみますが

「大丈夫か?」と心配になります。

 

螺旋階段は将来あるかもしれないけど

ジグザク階段は、絶対に設計しません。

 


▼これも設計しません

スキップフロアーは設計しません

 


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