( インゲヤード・ローマン展 展示場風景 )
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センチメンタルなものが好きではないのです。
「 インゲヤード・ローマン展 」 より
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私が好きなのは産業とクラフトとの間で、自分はその境界にいると思っています。
それに、センチメンタルなものが好きではないのです。
手作り感がそんなにないほうがいいというか。
どうしてセンチメンタルじゃないものを作る必要があるのかを考えた時、ボウルとかお皿に何も隠すことがないことが大切だと思うのです。
だって人生って複雑なものでしょ、だから自分が昼間に制作している時に それを持ち込んだりできません。疑問や自分の中にあるものを介入させられないのです。 アーティストには決してなれなかったですね 。自分の感情や自身をさらけ出すようなことはできないのです。私は日用品を作りたいわけで、それを人々は常にそばに置いてみる必要はないですよね。例えばすごく芸術的なものを作って、置いておいたら、毎朝それを見るたびに「ああ」と思うわけです。 私の作るものは無名(アノニマス)に近いと思っていてプロポーションとかもっと細かいことが考えられているわけで、でもそれをあえて見たり知ったりする必要はないのです 。感じるものなので。
作家というものは、自分のオリジナルを作る人。
でも、きっと一番難しいのは、その「もの」の、一番「普通」な形を作る事だと思う。
ガラスのコップ、茶わん、皿、はし、机、イス、服・・・・
ひとがモノを選択する場合、少なからず「名前」が基準の一つになる。
作家、デザイナーや会社。。。
でも、それをいっさいはずしたとき
最後は選ぶひとの感覚だけ。。
たくさんのものの中から
「なんだかいいな」って
手にしてくれる・・・
家に帰って、それを見るたび それを使うたび
「なんだかいいな」って思ってくれる
作り手にとっては最高の喜びだし
最高に「いいもの」を作った事になると思う。
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*2007年に書いたブログでこの事を書きました。⇒ つくりたいもの
何と(誰と)共感できるか
ふたりとも 「 同じ事を言ってる 」 と言っては失礼かもしれませんが、方向性は共通しています。
・デザイナー
・作家
・アーティスト
・職人
など、物作りに関わる人には、様々な立場や考え方があります。
それぞれの 生き方 であり、自分の「生」の欲求や表現 です。
優劣も善し悪しもありません。
私達それぞれの 生き方 考え方 が 何と(誰と)共感できるか。。
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私は、本当に欲しいものは、辻さんの言うように、シンプルな”普通”の物です。
でもそれは、
インゲヤード・ローマンさんのように徹底的に「意図的に感じる部分をなくそう」とした先にある”その人”つまりデザイナーのフィルターを通して生れた「美しい」シンプルな物 だと思います。
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