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定年後の家を考える-4

写真は、50代ご夫婦とお子さんの家です。ご夫婦が若い時、建築家に依頼して作った家をリノベーションしました。

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暮しずらくなった築20年の家がリノベーションで「暮しを楽しめる家」に生れ変わりました。

石神井公園の家

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決して家を嫌いになったわけではありません。オーダーメイドの家での暮しを楽しまれてきました。ただ・・・家族が増え、お子さんの成長とともに、家の使い方が変わり、いつしか、それぞれ「居場所」がなくってしまったのです。

家の基本は変えずに、機能と間取りを考え直し、家族の「居場所」を作りました。

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住み始めてから、施主はこんなふうに言われました。

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『家を作る』というのは「自分にとって何が大切なのか?」を考えるいいきっかけです。『家を作った』事で見えてくる事があります。

部分部分でしたかった事が、「全体的にこうゆうことだったのか!」というのがわかりました 。はじめは、「どこまで直せるのか?」「何ができるのか?」わかりませんでした。問題や不便があっても、暮していると「あたり前」になってしまいます。でも「こうすればよくなる」というアイディアをもらって「ああしたい!こうしたい!」と思えるようになって、楽しくなりました。

( 施主インタビュー より )

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提案:定年後の家の考え方

 

ここまで 「定年後の家」は夫婦ふたりの家を想定して考えてきました。

実際には、もっといろいろな家族の形があります。

 

  • 成人した子供と住んでいる
  • 親と同居している
  • 2世帯で住んでいる
  • ひとりで住んでいる

 

現在そうである場合、、これからそうなる場合、、とあります。

これから提案する考え方は、どのタイプでもうまくいくとは限りませんが、少なくても「夫婦の間」では必要なのではないかと思います。

 

定年後の家 は・・・

シェアハウス

 

説明します。

 

定年後の家を考える-3 でも書いたように、現在、多くの人は、「自分の時間を大切にしたい」と考えています。

さらに、定年後夫婦でうまくやるには・・

  • 相手を尊重する
  • 相手の話しをよく聞く

という事が上げられています。

 

それ・・会社でも、チームやグループでも言われてきた事ですよね。「夫婦なんだからなんでもわかってる」と過信せず「個人」として相手を見る事が必要だという事です。

 

という事は、、「個人」と「個人」が暮らす家ですよね。

それはまさに シェアハウス

 

  • 相手に依存せず、まずは自分がやる。
  • お互い助け合う。
  • 相手を束縛せず、尊重する。
  • 暮らしのルールを守る。

 

そう考えると、やはり シェアハウス

 

ルール なんて書くと堅苦しくなりますが、「自分視点」だけでは見えない「相手の不満に思う事」がありますから、そこを、お互いに自分を変える必要があり、それをはっきりさせるという事です。

これは、話し合う事が必要です。相手の事・・やっぱり、わかってないんですね。

 

「自分の事わかってくれない」 と不満がありますね。

でもそれはお互いさま。 相手の事を理解するのを、ずっと忘れてきているかも。

 

話し合った上で、別々の部屋が欲しい となれば、できるだけそれを実現する事が必要です。

 

シェアハウス と言いましたが、現実には他人と暮すわけではありません。

ただ、どこかの時点で、お互いをもう一度認め合わなければ、なんだか漠然と『依存関係』が続いてしまいます。年齢が上るにつれ「我がまま感」も出て来ます。そんな関係で、「これからの長い人生」をいっしょに歩いていけるのでしょうか?

「夫婦だから・・」「家族だから・・」という言葉は大切であるけれど、”あやふやさ”も含んでいます。

そこを一度 分解してみる。 分解すると 「個人」があります。

”独立した個人”の集まりとして、もう一度 夫婦 家族 を始める。

 

そのきっかけが 「定年」 とうタイミングかもしれません。

(*早ければ早いほどいいのかも。。)

 

「本当はこんなふうにしたい」を実現する

 

家を作った(手に入れた)時、多くの人は”定年になった時の事”なんて考えていなかったと思います。

  • 仕事が忙しかった
  • 家は寝るだけ
  • 家は子供のため
  • 家族が喜ぶならそれでいい

など、家に対してはそうゆう気持ちだったではないでしょうか。仕事と子供の成長で目一杯の日々。

定年になる頃には、、そうゆう状況は終わりつつあります。

忙しかったそれまでの時間の中で、家の事・・あまり考えてこれなかったかもしれません。

でも、誰にだって、「家でこんなふうにしたいな」って気持ち、あります。

  • ひとりでゆっくり本を読みたい
  • 趣味の道具を存分に並べ手入れしたい
  • こんなスタイルのリビングにしたい
  • 壁にしっくいを塗りたい
  • ベランダで食べたい

とか。

口には出さない、もしかしたら意識もしてない事かもしれません。これまでは、相手のために、、家族のために、、と我慢して心の中にしまい込んでしまった事、、もう我慢しなくていいと思います。

全部は無理だとしても、ひとつでもふたつでも実現してみましょう。毎日の暮しが楽しくなります。「次は・・」と考えると元気が出て来ます。自分の心の状態が変わるので、他の問題を許せたり、大した事ではなくなるかもしれません。

 

ぜひ、自分の中に閉じ込めてしまっていた 「本当は・・・ 」という声を聞いてみてください。

 

楽しいから元気が出ます。楽しくて元気だから、優しくなれます。優しくなれるから、夫婦の時間、家族の時間がこれまで以上に楽しくなります。

 

まとめ

■ 定年後の家は、シェアハウス。

夫婦が、家族が、”独立した個人”として自分の事を見つめ直し、相手の事も同様に”個人”として認める。

■ 「本当はこんな事したい」を実現する

「本当は・・」フタをしていた自分の本音に気づく。そして、まずひとつ実現してみる。

家が変わり、自分が変わり、夫婦の(家族の)時間が変わっていきます。

 ・・

第二の人生・・楽しく生きたいですね。

 

( 定年後の家を考える : 終わり )

 


定年後の家を考える-1

定年後の家を考える-2

定年後の家を考える-3

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