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【街歩き】港区三田(三田駅~麻布十番駅)

港区三田・・・おおざっぱに言えば、慶応大学があるところ。

その慶応大学の『慶應義塾大学アート・センター』で開催中の展覧会を見に行った帰り、ぶらぶらと近辺を歩いてみた。

慶応大学の西側、綱坂 を北上し、イタリア大使館を目指した。

坂の上り口には慶応義塾中等部があって、校内に入るには身分証?がいるみたいな事が書いてあり、もう「世界が違う」と可笑しくなってしまった。

綱坂の西側は 広大な敷地の 綱町三井倶楽部 、東側は これまた広大な敷地のイタリア大使館。 綱坂に面するところに、、大使館館員宿舎が並んでいる。(上の写真)

とってもシンプルな建物で、個人的に好感が持てる。設計者は日本人?・・調べてみたけど出てこない。

さらに進んで行くと、イタリア大使館の敷地角に面して、秀和三田綱町レジデンス

変わらぬ安定感?というか、ビンテージマンションの大御所(?)

秀和レジデンスとは何?と言う人は、こんなサイトがあるのでご覧になってみてください。

 秀和レジデンスマニア

このマンション、住人の意識が高いからのか?マンションの規約が厳しいのか?バルコニーを見ても「ここは私の物だから好きに使って何が悪い?」というような部屋は無い。

秀和のマンションは、ヨーロッパ的なデザインが基本だけども、そういう表面的な部分だけでなく細かい気配りを兼ねたデザインも見られたりする。

たとえばこのマンションでは、この写真のまん中にある小さな窓にちゃんと目隠しの屋根と壁が作られている。これなんか、どこか コルビジェ的。

綱坂を北上すると、綱の手引き坂 に出る。そこを左に曲がる。

そして・・・ 綱町三井倶楽部 ・・「会員以外お断り」なのでもちろん敷地内には入れない。

中には黒塗りの車が多数並んでいた。

綱町三井倶楽部の道路の反対に 神明坂 という道があってそこを進もうと思っていたのだが、その道の入口に気になるお寺があった。それが・・

龍原寺 ( 江戸時代・元和7年(1621年)創建 )

 

本堂は、「江戸後期・1846年建造の土蔵造り」との事。

一般的な「お寺」の建物とはちょっと違う?というか、なんとなく「大陸的」という感じもするが、、私はかなり好きだな。

本殿の入口部分(向拝)の天井に、「鏝絵(漆喰彫刻)」の龍の絵が・・・

写真ではわかりにくが、龍に立体感があるもので、ビックリ!「龍原寺」という名から何かしら「龍」があるとは思っていたけれど、こんなところでこんな「龍」に出会えるとは思わなかった。

ありがたい。

龍原寺 を出て東方向へ。

綱の手引き坂は、龍原寺あたりから下りになり名を変え 日向坂 となる。

日向坂を下ったところに 川(古川/渋谷川)があり、その上を高速が通っている。

川の端に、こんな建物を発見

レーベルクリエイターズ

ホームページには ”「日本のモノづくり 衣・食・住」をテーマにしたメーカーです。”

と書いてある。カフェもやっている。とっても興味が湧いてくる。今度行ってみよう!

外観のデザインも(ドアも)とってもいいと思う。

日向坂は 麻布通り に出て、北上し 麻布十番駅に向かう。

途中、橋があって、その向こうが気になり行ってみた。

ずっと進んで振り返る。こんなところ・・・

この写真だけ見てもわからないんだけど、昔は、お店や小さな工場の集まった商店街。

『三田小山町商店街』というらしい。

今は活気はないけれど、なぜかお豆腐屋さんが2軒あった。この写真の手前右の青いテントの庇のお店がその内の1軒の 黒沢商店 。中に若い人を見かけたけれど、ホームページがあるくらいだから引き継いで頑張っていらっしゃるのだろう。

東京だけじゃないだろうけど、私が子供の頃にはまだ街にはお豆腐屋さんはあちこにあって、豆腐の匂いって、いつも街に合ったような気が・・ そんな事をこの通りを歩いて思い出した。

豆腐だけじゃなくて、街には商店や小さな工場が一杯あって、匂いや何かを作る音って日常的にあって、それがあたり前だった。懐かしいな~・・・良かったな・・ 回顧的な意味ではなくて、「街が生きていた」という気がする。人はもっと人に関心もあったしおせっかいもあったし、街は優しかった・・ような気がする。

これからの時代、昔の日本のように、社会はもっと細かくなっていいんじゃないかな・・

写真を撮って、道を戻る。その途中にあった昔のままの木造の家を利用したお店が合った。

和食事処 よし川

いいね~ こういうお店!

ここからもう一度麻布通りに出て、都営新宿線・麻布十番駅に向かった。

今回の街歩き・・・古くからの由緒ある街だけど、それだけに大きな単位でドカンドカンと区切られてる部分もあり、街歩きの密度としては大雑把だった。

慶応大学や大使館や三井倶楽部など、政治的にも外交的にも教育的にも重要な街で、住居もあるがもっぱら高級マンション。どこでもそうだけど、そういう部分に沿って庶民的な(*)街区もあり対比が面白い。(*「庶民的」とは言っても現代では高級住宅地)

でも、歴史ある街というのは、やっぱり何か違う。それはそれで感じるものがある。

次は、麻布十番にでも行ってみたい。

 

カテゴリー:街歩き・街を考える

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