スキップフロアーは設計しません

今から１１年前（2004年）　あるコンペに参加した時のプランです。

土地の間口が３．５ｍくらいの１３坪の都心の小さな土地に、家族３人が住む家でした。

 

３方を建物に囲まれて、直接南の陽が入る事は望めませんでした。

提案したのは　『スキップフロアー』という家の形。

■　どこに居ても家族の気配を感じられる

■　まん中の階段を通して家の中を明るくする

 

という考えの元に、提案しました。

ワンフロー約７．７坪　延べ２５坪。

 

しかし・・・・

 

結果は、不採用　でした。

 

理由は・・・

 

部屋を広く使えないから。

 

・・・

 

結構自信があったんです。ですからショックでした。

でも、依頼者のその言葉、、、「　もっともだ！」　と思いました。

 

小さい家をさらに小さく区切ったら、もっと小さくなっちゃう・・・

というか使えない。。

 

それから、私は、スキップフローはやらない事に決めました。

 

それ以降、小さな家の御相談や、実際の仕事をしてきましたが

スキップフロアーを提案した事はありません。

 

 

このコンペの翌年　2005年に

 

企画住宅　小さな家LWH　が生れました。

 

小さな家LWH

 

このコンペでは、もう一つ、私に大きな気づきをくれました。

 

密集地でも明るい家を作る事ができる

という事。

直接日が当らなくても　光は反射して明るくなる

という事を意識する事となったのです。

 

それから、当時の資料を見返して気がついたのですが

LWHのコンセプトにつながる事を

この時に書いていました。　それは・・・

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このうちは 

建物の間にうもれた 
暗く 悲しい　うち 
ではありません。 

明るく、 
どこにいても 
みんながいること が わかる 

楽しいうち　です。

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小さい家だって、楽しい家が作れます。

古い家だって、楽しい家になります。

 

 

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