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え、そんなに深めるの?ごんぎつねを??すごいですね。というお話。

2021年04月16日 | 教育
自分の生きている世界と違う世界。
そこから学ぶことはたくさんあります。
大学院では異文化との交流機会に恵まれていて、刺激を受けまくっています。


先日の記事では、外国の教育の話を取り上げました。
リンクはこちら→アメリカの教育を学ぶことで、日本の教育を捉えなおせる。


今日は、小学校での教育内容について。
「ごんぎつね」が題材でした。
正直言ってよく覚えておらず、授業前に読み直してみて「ああ、こんなお話だったか」と。
その程度の感想しか持たずに授業に臨んだんですが・・・


え、こんな部分をこんなにも読み取るの?
と、驚いてしまいました。
国語がそういう教科なのか、それとも小学校の先生たちの教材研究がすごいのか。


最後、ごんが火縄銃で打たれる前に、たくさんの栗を「固めて」置いた。
この「固めて」という表現から読み取れることは何か?


最初、その発問を聞いた私、ポカン。笑
でも周囲の先生方の解釈を聞くうちに、その質問の意図がようやく腑に落ちました。
なんで、バラバラじゃなく、固めて置いたのか。
そこに隠されたごんの心理状態はどんなものか。
また、その心理はどこからやってくるものなのか。
そういうことを聞きたい発問だったわけです。


話を聞くと、この「固めて」の部分だけを題材に1時間を使う研究授業もあったそうで。
おいおいマジかよ。と。


ただ、今日の授業でわかったことは、
確かに、その「固めて」という表現にそれだけ考える余地があること。
小学校4年生が自分の意見を持てる内容で、しかも自分と他の人との意見の相違を感じられる箇所であること。
そしてその感じ方の相違を味わって、自分との違いを受容できるようになるのが、
国語科の授業で身につけさせたいポイントとして、学習指導要領にも書かれているということ。


そして小学校の先生方の反応は、
「ごんぎつねはやっぱり定番だよね。私なりのその解釈は・・・」と言わんばかりにスラスラと口をついて出てくるのです。
すごい。どれだけ教材研究しているんだ・・・。


そして学生時代に何となく受けてしまっていた国語。
先生方はこんなにも教材研究をして、問題意識を持って指導してくれていたのか、と。
それはそれは申し訳ない気持ちになり、そしてもっと大切に授業を受けるべきだった!!と、
反省の念に駆られたわけです。


私の専門は、高校の数学。
それってあまりにも狭い領域で、
その外に広がる世界って、こんなにも豊かなんだなあと。
井の中の、いや、水たまりの中の蛙な自分を自覚させられました。


始まって3日でこれです。
学びって楽しいなあ。


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