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あと半分!いや、あと1/6 !!

2020年10月03日 | 教育
前期末に学園祭の代替行事(体育祭のようなもの)があり、
先日、前期の終業式(各クラスでテレビ放送で話を聞く形式)を終え、
10月1日から後期が始まりました。


前期はコロナでの休校から始まり、
オンラインでの朝ホームルーム、
Youtubeでの授業配信、
出席番号の奇数偶数で分けた分散登校、分散授業、
夏休みの短縮とそれに伴う夏課外の縮小、
そして学校行事、部活の大会の中止。
いろいろありすぎたけど、なんだかんだここまで半年経ったなあー。と。


高3にとっては、高校生活もあと1/6を残すのみです。
ちょうどAO入試(総合型選抜)や推薦入試(学校推薦型選抜)が始まる時期です。
やはり受験が近づくと、表情が引き締まってきます。みんな良い顔をしています。


担任しているクラスは、2年生の時のメンバーが変わらずそのまま同じクラス。
みんなお互いのことをよく知っていて、グループを作るでもなく、批判をし合うこともなく、クラスの仲が良いことが本当に嬉しい。
それはつまり担任のことも良く知っているということで、私に余裕がなさそうな時には手伝ってくれたり、私の雰囲気を察して気を遣ってくれたりもする。


例年この時期の3年生は、受験に使わない教科を軽視しがち。
だけど今年のクラスは、授業内でそういう態度を見せない。
授業は授業、受験に必要なくてもその時間はちゃんと取り組む。


それから、推薦やAOで受験する人と、一般入試が本番の人とで、温度差が出がち。
これも今年のクラスには見られそうにない。
面接も小論文も大変そうだよね、俺らはこっちを頑張る、そっちも頑張れ!って。
ここから推薦やAOで合格が出ても、合格した人たちも気を抜かずに一緒に勉強を頑張りそうな雰囲気も感じる。


これって、けっこうすごいことなんじゃないか?
私はいつも、「受験のためだけの勉強じゃないよー、自分の力を高めるんだよー」と言ってきました。
学びの意味を、学びの価値を、事あるごとに話してきました。
その度、みんな熱心に耳を傾けてくれていました。
ここまでの私の言葉に共感してくれているのかもしれません。


たけど、それだけじゃない。
というか、それ以上のものがある。
それは彼らの人間性、クラスの仲の良さ、他者を尊重する気持ち。
クラスへの貢献、他者への気遣い。
そういう他者に対する、クラスに対する内発的動機が彼らを強く導いている気がするんです。


スポーツ系や芸術系に進学するって決めている人も何人もいるんです。その生徒たちが共通テストや一般入試を受ける人たちと競いながら一緒に数学を楽しんでいる。
もちろん本来の学びとはそうあるもの。
だけど、そうでない現場を見てきたから、そこに感動に似た喜び、感慨深いものを覚えています。


だからって、全員が希望する進路を叶えられるわけではありません。
でも、これだけ一緒に戦える仲間がいれば、きっと最後まで頑張り切れると思うんです。
最後の最後まで伸びる、そんな雰囲気の中で伸ばし切れると思うんです。
私はただ、彼らが「やり切った!」と思えるようにサポートするだけ。


あと1/6です。
貴重な貴重な、彼らとの時間を大切に。


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