星田オステオパシー

アニメ・漫画・戦争 を読んだ



安彦さんと言うと、まあ絵描きさんというイメージがあったんですが、ガンダムオリジンなんかを読んでると、エンターテイメントなんだけどえらく思想というか・・古いアニメージュでも発言にいちいち含みがあったりしたので図書館で目についたのを借りました。

対談は前半のアニメ関係者なんかだと、結構ぬるい雰囲気で楽しめるんだけど、後半の戦争とか政治とかの話になってくると学生運動で凹まされたって言うんですか?僕らに伺い知れない青春時代にもがいたけどどうにもならなかった人の情念みたいなのが渦巻いてて、興味深かったけど引いた。

特にラストに配された大塚氏との対談は、もう言い争いのレベルで読んでてハラハラ。安彦さんは、もうこの国で政治に対して期待して法廷闘争してもデモなんかやってもダメだろ、、という、スタンスで、それに大塚さんが真っ向からそうじゃないんだ!ってやり返すの繰り返し。

ただ、僕は思想的に安彦さんに近いところにいて

どうせダメだろ?

とか考えてますけど、客観的に見るとあんまり見れたもんじゃないですね。それよりはまだあがく者でいた方が物語としては締まるからなぁ・・などと思いました。

けど、なんか空気的な話になりますけど暴走政府に心配してる一方、バランスを取るようになんか世間の空気がカウンターとしても動いてるようにも感じられるような?

ひょっとすると社会の次なるステップへの移行、あるかも知れませんね。いや、ないかな・・
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