この2019年から2020年にかけての年末年始は、実は相場でかなりストレスフルな状態になってました。折角なので失敗談を書いてみようか!
昨年末、メキシコペソを使ったサヤ取りのポジションが役に立たなくなり(使ってる会社のスワップポイントが変更になり、利益が出なくなった・・まあ、よくあることです)、一旦ペアを解消してノーポジになりました。
しかし、毎日のキャッシュフローが無いのは困るので、次の収入源となる作戦を考えないといけません。
色々と考えていたのですが、その頃NZD(ニュージーランドドル)が他の通貨に対して明らかに高すぎる状態になっていた(と、僕は思っていた)ので、相関性の高い高金利通過を買ってNZDを売るサヤ取り&スワップも狙えるペアを作ろうと思い立ちました。選ばれたのは・・MXNでした(じゃあ、買いポジを解消する必要無かったな・・とも思うのですが、同じ会社の口座で行うことで資金移動をする必要がないので、結果オーライでした)。
その時のNZD/MXNが12.45あたり。これはつまり、NZD1枚を売る事に対してMXN12.45枚を買えば、現時点でのバランスが取れるということですね。この場合、1ペアごとに120.45−16=約104円のスワップ利益が毎日転がり込むわけです。理想的なのは、NZDが落ちてMXNが上がる事。これだとスワップポイントに加えて、サヤが縮まることによるキャピタルゲインも狙える、と。美味しい!
次に良いのは、このまま2つの通貨の強さが変わらないこと。まあ、ありえませんが円高や円安の影響を受けずにスワップ金利のみをいただける、と。
駄目なのはNZDが更に相対的に上昇しすること。
さて、ではどうなったかと言いますと・・
上の①の付近でペアを作りました。まあ、まさしくそこが底だったわけですが(後になると分かる)、まあ、反転してしまうのはよくあること。そのために余裕を持ったペア数にしてるので。
ところが・・3日ぐらい経ってスワップ金利の計算をしてみると数字が合わない。あれ・・?なんで・・?
ああっ!? ま、まさかの・・売買枚数を間違えている・・細かいことを省くけど、予定よりもNZDを2倍売ってしまっているじゃないか!(ありえないミス)。
うーん、けど、もうすでに4万円もマイナスが出てるし・・12くらいまでは下がると思うから、まあ、スワップもちょっと予定より減るけど待つか・・・と。
ホラホラホラ! そんな事を言ってたら!
はい、来ましたNZDバク上げ。上の画像の②の部分。ここで、マイナス60万円になってます。60万円って!! 1日ワンコイン食費として、1200日分!3.28年分の食費が!!実際は一日の食費は500円も使わないので、4年分くらいは・・・
さて、ここでどうするか・・はっきり言って資金的にはまだまだ大丈夫だったんだけど、12.45から12.75くらいの変化で60万円って・・もしもここ数年の高値の15まで行ってしまったら・・踏み上げの体験者にしか分からないと思うけど、これは本当に恐怖ですよ。
さて、どうする・・ここで今更だけど60万円の損切りをするか、下落にかけて更に超握力で掴んだままにするのか・・思案の結果、花山薫なみの握力で掴んだままにすることにしました。2019年頭のフラッシュクラッシュの再来にかけるぜ・・!
んでまあ、結果的には・・ちょっと多くの人にとって悲劇的な出来事だった例のイランのアレの騒ぎで円高に。ほぼ仕掛け値と同額(下に思いっきり下がったところでNZDを買い戻してMXN片張りにして、上昇後MXNも売り払ったというミラクル売買に成功したので利益が出た)で撤退に成功セリ。ああ、恐ろしかった・・
で、本日ですが・・久々に見てみたら・・12.19となってます。ま、仮にそのまま持ち続けていたら、今回のコロナ騒動の円高に加えてNZD/MXNの下落もあったし・・まぁ、かなり儲かっていたと思う。損切りしなくて済んだだけでも超ラッキーだけど。
まあ、そういうわけで、やっぱり不用意なトレードは命取りになるので、みんなもやめようね!
13になったら、今度はちゃんと枚数を考えて仕掛けてもいいかな・・と。