【今日の 日本は平和】
昨日、警察庁が警護警備の検証結果を公表した。
それによると、現場指揮の不十分、警備計画の明らかな不備、と結論付け
今後そちらの方向での体制の拡充をするというものである。
それは結構。
ぜひ机の上で検討をしてほしい。
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ワシは思うのだが
「現場警備にあたるものの心構え」の問題が大きいと思う。
下図を見てほしい。
これは8月26日付け朝日新聞第2面に掲載された説明図である。
ニュースで各方向からの動画が何度も流れたので、みんなも良く知ってると思うが
俯瞰して検証するとこうである。
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山上犯人の行動を主に考えがちだが、
ワシが注目するのは、警備グループのすぐそばを通過する自転車と、もう一人、台車を押している人物である。
多分アフガニスタンなど中東では考えられないこのゆるさ。
タリバンやIS戦士ならば腹に爆発物を仕込んで 自爆ボン!
簡単に要人を殺せる。
たまさかこの2人がなんの犯意も持っていなかったことであっただけ。
現場にいた警備に当たっている者には、この人物は絶対に安全な人物と断定したのである。・・・・恐ろしい
この2人は山上容疑者よりも簡単に襲撃できるチャンスがあったのだ。
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つまり
警備担当者、指揮者、警備計画立案者それぞれが「たるんでいる」「平和ボケ」なのだ。
この点こそが本事件のキモである。
と、ワシは悪い頭で考えるのだ。
でも、ちょっと調べれば、ちょっと工作が得意なら、銃らしいモノや爆弾らしいモノ、人を傷つけるモノは作れます。
そういったモノを持った、悪意(動機)のある人物が人を傷つける決意をすれば、行動を起こすことは可能だし、それなりの”成果”は上げられるでしょう。 もちろん、それに準備や訓練、改良を重ねれば精度は上がります。
そういった、あまり無いけど、無くはないことが重なったのが今回の事件なんでしょう。
そして、この様な人物が行動を起こせば、全てのケースにおいて映画の様に人を守ることは、やっぱり出来ないのだと思います。 大衆の中の”誰か”を気にしつつ、近づいてくる自転車や台車を警戒していると死角もできますから。
(しかし、今回の事件では1発目発射以降の警護の行動はダメなんでしょうね…)
さて、私には敬愛する「各種工作が得意で、探求心が高い大先輩」がいます、たぶん、その気になればモノを作ることは可能だと思います。あとは”何か”が加わらなければいいのですが(笑)
あなたが言う通り「1発目発射以降の警護の行動」が実は大問題であったとワシも思う。
突然大音響が鳴り響いた、その時、その場にいた人々は銃の発砲音とは分からず「なんの音だ?でかい音がしたなあ」ぐらいに思い、音の原因を知ろうとして首をめぐらした。その数秒後に2発目の発砲音、なんだ?あいつの持った黒い物体から大音響と煙が出たなあ。アッ!大変だ誰かが倒れた。
これ、現在の日本人ならとても普通の行為である、と思う。元首相の行動もTVを見る限りにおいてはワシたちと同じ。
つまり警護に慣れていなかったいわば素人同然な警官たちであったのだ。
平和な日本をよく表しているシーンであった。外国の警備の職務に携わる人々から見るとまことにお粗末なお仕事であると思われたことだろう。
平和な日本、それ自体は良いことだと思うけどもさ。
デューク東郷を呼んで研修をした方がいいかも。