【今日の 再度挑戦】
これは5月16日号のブログの続きである。
夏休み子供科学教室の参加者に作ってもらおうと、500ミリリットルのペットボトルを使用した浄化装置を試みて、
同志のケイコさんとトミーさんに意見を聞いた。
結果は、作成に時間がかかってその割に効果が少ない(つまり水が思ったほどきれいにならぬ)、事前に準備する物品が多い。
以上の点を考慮して、参加者が個々に作成するのではなく
大型の(見栄えが良い)装置を作り、参加者には見て体験していただこう、ということになった。
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それとても浄化の効果が明確でないとだめだなあ。
ということで、新たな装置作りに着手した。
基本的構造は変わりないが、装置の心臓部である活性炭の量を多くすることと、水の出口の大きさを小さくし、装置の中を流れる泥水の流速をうんと遅くすることとした。
説明図は下記の通り
ペットボトルは数あれど、断面が素直な円でありたい(きれいな円筒形な)、これを業務スーパーで探して、
キリンレモンの1.5リットル瓶が良いと判断した。安いし。
久しぶりにキリンレモンを飲む羽目になったが、炭酸飲料はそうそうゴクゴクと飲めるもんじゃあない
1.5リットルを空にするのに数日かかってしまった。捨てないのがワシの良いところ、もったいないし。
分かったこと、レモンと銘打っているがレモン汁は入っていない。レモンエキスというなんだか分からないものが裏の紙に書いてある。つまり水と炭酸ガスとレモンエキスで構成されている。 んだ。
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前回の装置は、500ミリリットルの容器だったのでプラコップに立てかければよかったが
今度は1.5リットル容器なので、それなりの大きさの立てかけて置ける装置を作らにゃならん。
得意の木工工作を始める。
糸鋸で容器の飲み口の大きさの穴を開ける。
容器全体を支えて置ける柱を、リフォーム工事の時にとっておいた床板の端切れをベースにした板に、垂直に取り付ける。
容器の上部を支持できるような大きさのプラ製の輪っかを作り出す。
はい出来ました。
容器の中身は以下の通り(再掲だぞ)
海砂と小砂利は海岸から採取してきた。
それを家で真水で良く洗い、3種のふるいでえり分けた。
本当は海岸の管理者に採取許可を取るべきだが
ヤミでの行為、ごめんなさい。営利目的でないから許せ。
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泥水を通す前に、数度にわたり清水を通す。
これの理由は、活性炭の粉を洗い流す目的だ。
さて
泥水を容器上部に流し込んでの試験を始める。
どうでしょうか?
一回目、これならいいんじゃない?
再度この水を浄化する、つまり上から流し込む。
結果はこれ
少し濁っているが砂漠を3日も歩いてきた死にそうなワシならば、(これって前回も書いたじゃん)
いきなり飲んじゃうほどきれいだ。
きな粉やカステラよりも魅力的な水である。(比べるのが問題だぞ)
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ということで、地震に備えてお宅でも作っておいたら飲み水には困らないと思います。
ただし沸騰させて雑菌を殺さんと下痢するかも、いや、するぞ。
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昔は井戸水を甕に通して濾して使っていたぞ。
わずか60年ほど前には水道もなかったし、子供の仕事は水汲みだったもんなあ。ブリキのバケツで運んだのだ。
あっという間に文化的な生活になっちまった。
でもね、
ワシの住む漁村市の公営水道だって、今でも何のこたあない大井川の井戸水だ。
これを地下に敷いた管で配水しているだけ。でも、浄水しとるからおいしい水を安心して飲んでるってこと。
このきれいな水で自動車を洗ったりしている、もったいない、
ありがたい、ありがたいことであります。
私も昨年、某生涯学習センターで水の浄化実験をやりました。
そのときに気づいたこと。
とにかく、水が滴る速度をゆっくりにすることです。
それから、砂利や砂だけでなく、「生きた土(土壌というそうです)」を入れて、固く突き固めること。土壌中の微生物やらが水をきれいにしてくれます。森がしみ込んだ水をきれいにしてくれるのは、土が生きているからなんだそうです。ご参考までに。
さて
あなたの言う通り流速と微生物がキーなのですね。
流速の調節は出口の蓋の孔の大きさ、遅くするには細い穴ですが、科学教室の時間内に一定の結論を見せねばならぬ。ここが妥協のポイントですなあ。
土を入れるのは考えになかったです。活性炭の中にいずれ住みつくだろうぐらいに思っていました。
でもそれまでに微生物の繁殖を促進せねば。
そして死なんように餌を与えねばと思いました。生き物?を買うのはむつかしいですね。
コメント感謝です。