音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

Bruce Hornsby/Hot House

2011-06-12 06:39:32 | 洋楽




Bruce Hornsbyが好きです。
1986年のBruce Hornsby&the Rangeの大ヒットで知ったのですが、
音楽性はソロになっても大きくは変わらない。

ピアノ基調なアメリカンロックにフォークやカントリーテイストが入ったような&the Rangeの音楽性から、ソロではジャズテイストが少し加わった印象。なんにしても曲が素晴らしく良いし、アレンジもわかりやすくも非常に心に残る。デビュー作「The Way It Is」はいまだにたまに聴く。

この「Hot House」はここ最近の再ヘビロテです。
毎度聴く度にソングライティングの才能というものを考えずにはいられないし、
アレンジにおける各楽器の活かし方、配し方も素晴らしいし、
そのなかできちんと自身のピアノはイキイキしているし。

何より音楽がカラッと明るく乾いていて、今の時期なんかには特に良いです。

そのHornsby監督の音楽の中で「2」のBela Fleckや「4」等でのPat Methenyが最高の仕事をしています。しかしぶっ飛んだソロでかっさらっているという類いのものではなく、その曲その曲にきちんと貢献しているという塩梅です。ブルーグラスやカントリー風味のリフやユニゾンみたいなものがいつもすごく効果的なんですよね、この監督のアレンジは。

そのアレンジに疾走感と切れ味をもたらしているバンドのJohn MoloやJimmy Haslip(これはクレジット写しながら気付いた!)のリズム隊も最高です。「1」からしてVinnie Colaiuta?っていうノリでこの作品の密度を予感させます。比べて打ち込み系のトラックは少し聴き劣りするけれど、息抜きになっているといえばそうかも。


最近のBruce Hornsby&the Noisemakersは気にしつつまだ聴いたことがなく、Christian McBride,Jack Dejohnetteとの意外なピアノトリオというのも常に気になっているのですが(ずーーーーっっとamazonの欲しいものリストの中に居る)、この「Hot House」あたり(よく似た毛色の「Harbor Lights」も同評価です)を聴くとすっかり満足して次に手が出ないというのが本音です。

ジャケットは地味ですが中身は素晴らしい作品です(これも今知りましたがWikipediaによると「ブルーグラスの大御所ビル・モンローとジャズの重鎮チャーリー・パーカーがジャムセッションを行なっている姿を想像したイラスト」とのことでした。そうだったんだ)。




Bruce Hornsby/Hot House
●●●●● ●●●●○


1.Spider Fingers
2.White Wheeled Limousine
3.Walk In The Sun
4.The Changes
5.The Tango King
6.Big Rumble
7.Country Doctor
8.The Longest Night
9.Hot House Ball
10.Swing Street
11.Cruise Control



The Band:

Bruce Hornsby-piano,accordion,vocals
Jimmy Haslip-bass(2-5,7-9)
J.V. Collier-bass(1,6&10)
John Molo-drums
J.T.Thomas-organ
Debbie Henry-vocals
John D'earth-trumpet
Bobby Read-saxophones(alto&tenor)



Guests:

Pat Metheny-guitar(2-4,7),sitar(8)
Jerry Garcia-guitar(11)
Randy Jacobs-guitar(7,8,11)
Bela Fleck-banjo(2)
Glenn Wilson-baritone saxophones(6)
Chaka Khan-vocals(7)
Levi Little-vocals(3,10,11)
David Hollister-vocals(3,10,11)
John White-vocals(6)
Louis Price-vocals(8)
John Paris & Robert'Blue'Brookins-programming(3,8)
Derwin Cox & Larry Sears-percussion(7)
Ornette Fogelberg-tambourine




1995年作品